スペイン・ガリシア州、約1,460億円のバイオテクノロジー計画において代替プロテインを重点分野に指定

スペイン北西部に位置するガリシア州の政府が、2026〜30年を対象とするバイオテクノロジー計画を承認しました。同分野に8億500万ユーロ(約1,460億円)を投じるとともに、培養肉などの代替プロテインを支援対象の一つに含めています。
代替プロテイン製造拠点としての地位を確立
本計画は、ガリシアイノベーション庁(Galician Innovation Agency)が、地域のライフサイエンス・クラスターBiogaと共同で策定しました。健康・医薬品、ブルーエコノミー(海洋資源の保全および利用)、バイオエコノミー・林業、アグリ・フードテックの4分野を優先領域として定めています。
投資総額のうち約5億7,200万ユーロ(約1,040億円)は公的資金によるもので、残りの2億3,300万ユーロ(約422億円)は民間からの調達が見込まれています。
代替プロテイン業界のシンクタンクGFI Europeは、ガリシア州を優先地域に設定して計画の策定プロセスへ関与し、代替プロテインを単なる周辺的な要素ではなく、戦略の中核的な構成要素として扱うよう働きかけを行いました。
同州はすでに、代替プロテイン分野における製造拠点としての地位を確立しています。昨年2月には、ビールメーカーのHijos de Rivera、タンパク質原料などを手掛けるInproteins、および公的ベンチャー投資機関Xesgaliciaは、ビールの副産物から植物性タンパク質を製造する施設を州内に建設すると発表しました。
最大で総額1,800万ユーロ(約32億7,000万円)を投じるこのプロジェクトは、今年中に施設の稼働を開始する予定。同地域では初の植物性タンパク質製造拠点となる見込みです。
現実社会への具体的なインパクトをもたらす
ガリシア州の新たな戦略は、こうした産業活動を、より広範な枠組みの中に位置付けるものです。同州のバイオテクノロジー関連のエコシステムは現在、160以上の企業、3つの大学、そして研究センターや技術クラスターのネットワークによって構成されています。
バイオテクノロジー関連で最大規模のイベントの一つである「BIOSPAIN 2026」の開催を今月末に控え、ガリシア州の閣僚を務めるRomán Rodríguez Gonzálezは、科学人材の活用、技術移転と産業化、戦略的な資金調達、そして国際的なプレゼンス向上を柱とする、本計画のロードマップについて説明。
「ガリシアは単にバイオテクノロジーの研究が行われる場所にとどまろうというのではなく、技術開発、規模拡大、資金の確保、グローバル展開を進め、さらには現実社会への具体的なインパクトへとつなげていく拠点となることを目指している」と述べました。
2030年までの実施期間中、州政府は企業を支援しイノベーションを促進する手段として、資金提供の公募や専用のビジネス・アクセラレーターの導入などを計画しています。
参考記事:
Galicia | The best way in biotechnology
Galicia Names Alternative Proteins a Priority in €805M Regional Biotech Plan
#BIOSPAIN 2026 | Galicia Bio: A Bioregion ready to compete, attract investment and lead the next wave of european biotechnology | AseBio


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