米BlueNaluが、サウジアラビア企業のNEOMと戦略的パートナーシップを締結

培養シーフード開発のリーディングカンパニーである米BlueNaluが、サウジアラビア北西部で持続可能な地域開発を進めるNEOMとの間で覚書(MOU)を締結したことを発表しました。

持続可能な代替シーフード製品の商品化へ


今回の提携は、BlueNaluの細胞培養シーフード製品の商用化、マーケティング、流通を推進することが目的。サウジアラビア国内外の地域社会における、食料安全保障および健康的な食品へのアクセスの確保に向けたソリューション開発において、両社にとって利益をもたらすものとなります。

具体的には、英国におけるインキュベーションと食品イノベーションのエコシステムの確立支援、一般消費者向けの教育とアウトリーチ活動、広範な消費者調査の実施、新規食品の認可と販売を可能にするための規制機関との連携などが含まれます。

NEOMの投資部門NEOM Investment Fundは、BlueNaluに対し2,000万ドル(約29億7,000万円)の投資を実施。BlueNaluはこの資金調達により、健康的で持続可能なシーフードを商品化し世界中に拡大する、新な成長フェーズに入りました。

NEOM Investment FundのCEOを務めるMajid Muftiは、「BlueNaluへの投資は、単なる資金援助にとどまらない、持続可能な再生型の水産業とレジリエントな食料システムを構築するという当社のコミットメントにおいても、極めて重要なもの」と述べています。

アジア・中東で戦略的パートナーシップを拡大


BlueNaluの創業者であり現CEOのLou Cooperhouseは、「今回の提携は、英国でより安全な水産物の安定供給を実現するための記念碑的な一歩になる」とコメント。

「当社がこれまで培ってきた細胞培養シーフードの専門知識と、膨大な数の戦略的パートナーシップを、NEOMの並外れたビジョンやリソースと組み合わせることで、革新的で再生可能な食品ソリューションの開発を加速させられる」と語りました。

現在アジア太平洋地域における拡大に重点を置くBlueNaluは、水産大手のPulmuone(韓国)、三菱商事(日本)、Thai Union(タイ)と昨年締結した戦略的パートナーシップを拡大。また、日本最大の寿司チェーン「スシロー」を展開するFOOD & LIFE COMPANIESとも提携するなど、取り組みを進めています。

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