Umami BioworksとCell AgriTech、アジア太平洋地域で最大となる培養肉工場の建設を計画
シンガポールのUmami BioworksとマレーシアのCell AgriTechが共同で、マレーシア北部ケダ州の工業団地「Kulim Hi-Tech Park」内に、新たな培養肉・シーフードの工場を建設すると発表しました。
2025年初頭の開設を予定
両社は、先月ドバイで開かれた国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)の中で、アジア太平洋地域で最大となる新工場「CellForge I」の建設計画を発表。
2025年初頭の開設を予定しており、細胞培養プラットフォームを構築するUmami Bioworksの独自技術をベースとした初の工場となる見込みです。
敷地面積は96,000平方フィート(約8,900平方メートル)で、年間3,000トンを超える培養肉・シーフードの生産能力を確保。
最大5つの生産ラインを設置し、建物で使用する電力の一部はソーラーエネルギーで賄われる予定だといいます。
ハラールを含めた認可取得に注力
GFI APACによると、同工場の建設は東南アジアの代替プロテインを巡る状況に進展をもたらすだけでなく、培養肉生産を世界的に拡大させるために欠かせない、国家を超えた協力関係の具体例になるとのこと。
Umami Bioworksはバイオテクノロジーおよび工学の専門知識を生かして、細胞株、成長培地、モジュール式自動化生産ラインなどの中核的な生産技術を開発し、Cell AgriTechは収量と生産効率の向上を手掛ける計画。それぞれの持つ強みを融合させて、持続可能な食料のローカル生産の規模拡大を目指します。
両社はまた、シンガポール規制当局からの認可取得に注力しており、同地域での市場化に不可欠なハラール認証についても、シンガポール・マレーシアの規制当局と協議中。
今後数カ月以内に、同工場で生産される最初の製品と、パートナー企業・ブランドの発表を行うとしています。
参考記事:Just announced at COP28: New cultivated meat factory coming to Southeast Asia!
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