フランスのマクドナルドがBeyond Meatとのコラボで、「McPlant」シリーズから植物性ナゲットを発売
フランスのマクドナルドが今月、米国の植物性代替肉大手Beyond Meatとの提携により、「McPlant(マックプラント)」シリーズの植物性ナゲットを国内1,560店舗で発売しました。
動物性製品と同じ価格で常設メニューに追加
新製品のナゲットはエンドウ豆と小麦のタンパク質をベースに、小麦粉とコーンフラワー(トウモロコシを挽いた粉)の衣を付けて揚げた製品。従来のチキンマックナゲットと同じ価格、同じ入り数やセット内容で提供されます。
『Le Figaro』紙の報道によると、消費者は従来のナゲットと比較した味覚テストで、植物性ナゲットの方により好意的な反応を示したとのこと。マクドナルドは、この商品の成功を確信していると述べています。
マクドナルドは2020年、Beyond Meatの植物性パティを採用した「McPlant」ブランドを立ち上げ。最初の製品としてハンバーガーを欧州で発売し、2021年11月に米国でも発売しました(1年弱で試験販売を終了)。
欧州全域では好調な売り上げを記録しているようですが、米国では健康に配慮した製品に対するニーズがまだ少ないといい、成功に至っていません。
フランスの店舗でもこれまでミートフリーのメニューを提供してきましたが、期間限定商品であることが多く、乳製品や卵を含んでおりヴィーガン対応ではないものでした。対照的に、新商品のナゲットは100%植物性で、常設メニューとなる予定です。
他チェーンにやや後れを取る、マクドナルドの植物性食品戦略
McPlantナゲットは昨年、ドイツのマクドナルドでMcPlantバーガーと合わせて発売されたものの、使用されるソースがベジタリアン対応でないこと、グリル上で動物肉に接触する可能性があることが明らかになり、物議を醸しました。
これらの製品はフレキシタリアン層を狙ったものとされ、ウェブサイトでもベジタリアン・ヴィーガン対応の記載はありません。
欧州のいくつかの市場ではその他の植物性メニューも提供しており、植物性食品をより多くの人に試してもらうため、メニュー上で優先して表示されている場合もある様子。昨年にはオランダで4種類(一部は期間限定)の新製品を打ち出し、英国では6月にヴィーガンアイスクリームの試験販売を開始しています。
植物性食品に力を入れる競合ファストフードチェーンの取り組みを挙げると、バーガーキングはドイツで販売している全ヴィーガン製品で、従来の肉を下回る価格を実現しました。
KFCはQuornのマイコプロテイン製品を欧州全域で展開。ピザハットはBeyond Meatのパティ、La Vie Foodsの植物性ハムなどを用いて国際的にヴィーガンメニューの裾野を広げています。
参考記事:
McDonald’s France Launches McPlant Nuggets in Collaboration With Beyond Meat
McDonald’s lance ce mardi ses «veggie McPlant nuggets», une version sans viande de ses nuggets au poulet
“Veggie McPlants Nuggets”: McDonald’s lance des nuggets à base de protéines végétales
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