ラテンアメリカでヴィーガンフレンドリーなレストランの軒数が21.6%増加 —Veganuary調査

毎年1月にヴィーガンのライフスタイルの実践を呼びかけている非営利団体のVeganuaryが、ヴィーガン・ベジタリアン向けのレストラン検索サービス「HappyCow」と提携し、ヴィーガンフレンドリーなレストランの軒数に基づいたラテンアメリカの国・都市のランキングを発表しました。

3,000軒近くが位置するブラジルがトップに


調査によると、ラテンアメリカには現在、全部または一部のメニューがヴィーガンやベジタリアンに対応しているレストランが1万軒以上あり、2023年と比べて1,700軒以上(21.6%)増加しているとのこと。

国別ランキングでは、2,953軒のヴィーガンフレンドリーレストランを有するブラジルがトップに立ちました。次に33軒の差で続いたメキシコは、100%ヴィーガン食のレストランが最多となっています。

3位は昨年だけで160軒(17%)が増加したコロンビア、4位には同じく200軒(27.7%)と大幅な増加が見られたチリがランクインしています。以降、10位以内にアルゼンチン、ペルー、エクアドル、ウルグアイ、ボリビア、パラグアイが名を連ねました。

Veganuary Latin AmericaのディレクターMauricio Serranoは、「この地域に家庭の外でもヴィーガン食を楽しむことができるという、あまり知られていないが大きな可能性があることを示すことができた」とコメントしています。

困難な時期にもかかわらず顕著な増加


都市別のランキングでは、最もヴィーガンに優しい都市はサンパウロ、次いでメキシコシティとなりました。メキシコシティは、HappyCowが選ぶ世界のヴィーガンフレンドリーな都市ランキングで、今年8位に入っています。

3位はチリの首都サンティアゴで、ブエノスアイレスとリオデジャネイロがそれぞれ4位と5位に上昇。コロンビアの首都ボゴタは6位に後退し、7位と8位にはリマとブラジリアが入りました。

最後に、コロンビア第二の都市メデジンが9位に浮上し、メキシコ東部のカリブ海に突き出たユカタン半島に位置するトゥルムが初めて10位に入っています。

HappyCowを立ち上げたEric Brentは、「2023〜24年にかけては、世界中のヴィーガンレストランにとって非常に困難な時期となった。経済的要因により、世界中のほとんどの主要都市で事業者数の減少が見られた」とコメント。

それでもメキシコシティは例外的に若干の成長を続けたといい、ラテンアメリカ全体でもヴィーガンフレンドリーなレストランの軒数は増加していました。Brentは「世界的に見て、ヴィーガン食のトレンドは目覚ましい上昇を続けている」と総括しています。

140以上のブランドがVeganuaryに参加


Veganuaryは2014年から10年以上にわたって、毎年1月になると呼びかけを行ってきており、これに応えてヴィーガン製品の発売を行う企業は年々増加。今年はラテンアメリカでも140を超えるブランドがキャンペーンに参加し、Veganuary参加者に向けてのクーポン配布や、新製品・メニューの発表が相次いでいます。

ウルグアイのフードデリバリーサービスPedidosYaは今月中、50種類以上の植物由来製品を、最大20%割引で提供。メキシコの老舗デパートLiverpoolは、レストランで提供する植物由来の新メニュー4品を発表しました。

植物性食品大手のNotCoとも提携しているチリのMelt Pizzasは、植物由来原料のみを用いたピザを20%割引で購入できるクーポンを配布しています。

参考記事:
Ranking 2024 Veganuary y HappyCow LATAM
Latin America Sees a 21.6% Increase in Vegan-Friendly Restaurants
More Than 140 Latin American Brands Join Veganuary With Special Offers & New Products
Santiago es la tercera ciudad de Latinoamérica con más opciones veganas para comer

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