EvodiaBioがデンマーク発の香料技術の世界展開に向け、約11億円の資金調達に成功

香料技術の開発を手掛けるデンマークのEvodiaBioが、発酵プラットフォームのグローバル展開に向け、新たな資金調達ラウンドで4,500万デンマーク・クローネ(約11億1,000万円)を確保したと発表しました。

欧米に加えてアジアへの進出を計画


米国のRA Capital Managementがリードインベスターを務めた本ラウンドでは、既存投資家のデンマーク輸出投資基金(EIFO)などによる継続的な支援に加え、新たにWild RadicalsとFrancis Family Fundsからも資金を獲得。

3年間で3回目となる調達を完了させ、総調達額は1億5,000万デンマーク・クローネ(約36億9,000万円)に達しました。

EvodiaBioは、調達資金を欧州、米国、カナダにおける成長加速に充てるとし、すでに確立しているSymriseLallemandとのパートナーシップを基盤に、次なる戦略的ステップとしてアジアへの進出を表明しています。

コペンハーゲン大学の研究プロジェクトとして始まった同社は、酵母を用いた精密発酵により、揮発性の芳香分子を工業規模で生産する技術プラットフォームを開発しました。

従来の香料生産に比べて効率的で持続可能な代替手段として、ビール業界でまず注目されつつあり、その他の飲料(ワインなど)や芳香剤の分野でも幅広い応用が見込まれています。

創業以来、迅速な事業化に成功


EvodiaBioは、主要な技術的・商業的リスクをすでに解消し、ラボでの開発段階から、市場の需要が実証された本格的な大規模生産段階への移行を実現。

今年は初の製品「Yops」を市場に送り出して以来、70以上のビール醸造所と連携して、10件を超える共同プロジェクトを実施してきました。

気候変動の影響を強く受けるホップへの依存度を低減しつつ、一貫した風味と品質を維持できる技術で、ビール製造の変革を目指しています。

CEOのCamilla Kloss Fennebergは、「わずか3年半で、研究プロジェクトから、必要な認可を全て取得した収益性のある製品を工業生産する段階まで到達できた。この成果は、バイオテクノロジー業界では稀なことだ。今回の投資によりグローバルな成長を加速させ、バイオテクノロジー分野におけるデンマークのユニコーン企業になるという野望を実現したい」とコメントしました。

RA Capital Managementは、投資の主な理由として、迅速な事業展開と早期の商業化を挙げました。同社のKyle Teameyは、「天然香料の効率的かつ持続的な工業生産は業界で最も複雑な課題の一つだが、EvodiaBioはこれを確固たる技術で解決した」と評価。

「同社の事業展開の速さと質はバイオテクノロジー業界で際立っており、巨大なグローバル市場に打って出る可能性を秘めている」と述べています。

参考記事:
Copenhagen-based EvodiaBio raises €6 million to scale fermentation-based flavour technology | EU-Startups
Brewed for scale: EvodiaBio ferments US$6.6 million backing to take Danish aroma tech global | PPTI News
Danish EvodiaBio raises €6 million to accelerate global scale-up in industrial biotech – ArcticStartup

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