植物性シーフードのHooked Foodsがクラウドファンディングで資金調達、ドイツ市場での拡大を狙う

植物性シーフードを手掛けるスウェーデンのHooked Foodsが、英Crowdcubeのクラウドファンディングで100万スウェーデン・クローネ(約1,300万円)を超える金額を調達したと発表しました。

ドイツ市場へのブランド展開を狙う


昨年にもOysterbay、Big Idea Venturesなどから500万ユーロ(約7億4,500万円)を調達したHooked Foods。今回のクラウドファンディングでも、募集開始初日で早々に目標金額を達成しました。調達資金は、新製品開発と北欧全域への拡大に充当されます。

同社の2022年度売上高は、前年比180%増45万ユーロ(約6,700万円)、EBITDAは約200万ユーロ(約2億9,800万円)と順調な成長を記録。スウェーデン国内での実証段階を終了し、新市場の拡大を進めていくとしています。

北欧諸国に加えてドイツ市場に狙いを定め、ドイツ国内で影響力を持つ食品流通業者のOohaと提携しました。ドイツの植物性シーフード市場を慎重に評価した末、パートナーとして展開するブランドを探していたOohaでは、Hooked Foodsに最も可能性を見出したといいます。

同社の広報担当者は、「Hooked Foodsは優秀な人材、強力なブランド、競争力のある価格で高品質な製品を提供しており、ドイツ市場を開拓する候補として際立っている」と語っています。

拡大する植物性シーフードの重要性


爆発的な成長を見せる、世界の植物性シーフード市場。調査会社IMARC Groupのレポートによると、2022年の市場規模は6,270万ドル(約86億円)。2023〜28年までの年平均成長率(CAGR)は29.3%で、2028年には3億ドル(約411億円)を超える規模に達すると予想されています。

別の試算では、2022〜31年まで42.3%のCAGRで成長し、2031年には13億ドル(約1781億円)に達するとの予測も。

水産物に含まれる水銀などの有害汚染物質による慢性的な胃腸障害の有病率の高さや、世界中の消費需要を満たすための乱獲に対する消費者の意識の高まりが、世界レベルでの市場成長を後押ししているとみられます。

漁業がもたらす環境影響を緩和し、持続可能な生態系を維持していく意味でも、代替品の存在が重要です。

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