米Bungeが植物性食品の原料となる大豆加工工場の建設を開始

米・ミズーリ州を拠点とする穀物・大豆メーカーのBunge North America(以下、Bunge)が、5億5,000万ドル(約754億円)をかけた大豆加工施設の起工式を行いました。
Bungeは、インディアナ州に116エーカー(約47万平方メートル)の敷地面積を誇る、大規模加工施設を保有。飼料用大豆の加工と、さらに食品加工するための油脂抽出をメインに行ってきました。
このすぐ隣に建設される新工場では、これまで飼料用に使われていた大豆を食用に加工。色や粒径に基づいて大豆を選別し、植物性食品の原料となる濃縮大豆タンパク質を製造します。
消費者意識の高まりにより、植物性食品への需要が高まりを見せる昨今。高品質な原料の供給により、植物性食品の味と食感を高める狙いです。
新工場は、2025年半ばの稼動開始を予定。同社によると、完全に稼動すれば、既存工場の処理能力に加えて、さらに450万ブッシェル(約16,000リットル)の大豆を処理できるようになるとのこと。北米だけでなく、長期的には外国市場への輸出も視野に入れます。
既存の工場で加工されている大豆の約80%は、インディアナ州の農家から調達したもの。Bungeの食品事業部長を務めるAaron Buettnerは、「この地域では高品質の大豆栽培が盛んなため、原料を供給してくれる提携農家との関係性を築いてきた」といいます。
新工場での増産により、地域での新たな雇用の創出のみならず、同州の大豆生産者にもさらなる付加価値をもたらすと期待されています。
この記事へのコメントはありません。