カナダのMaia Farmsが、キノコと菌糸体原料の規模拡大に向けシードラウンドで約4.2億円を調達

キノコと菌糸体ベースの食材を開発するカナダのフードテック企業Maia Farmsが、応募超過となったシードラウンドで375万カナダドル(約4億2,400万円)の資金調達に成功したと発表しました。

生産拡大やパートナーシップ強化を推進


本ラウンドはActive Impact Investmentsが主導し、Nya Ventures、Ag-West Bio、PIC Investment Group、Deep Checksが追加出資を行いました。Maia Farmsの累計調達額は、株式と非希薄化資金を合わせて880万カナダドル(約9億9,500万円)に達しています。

この資金は、成長の次なる段階として、商業生産の拡大、製品ポートフォリオの拡充、食品メーカーや原料サプライヤーとの提携強化などに活用されます。

同社は今年を通じて、発酵および押出成形能力の向上、独自開発した「Fungal Intelligence」プラットフォームの強化、そして長期供給契約を支える人員拡充を進める予定。

リードインベスターを務めたActive Impact InvestmentsのMike Winterfieldは、「Maia Farmsは発酵と押出成形を基盤としたプロセスを実証し、コスト、栄養価、味の面で従来型の製品を上回る性能を実現している。同社が世界の生産と消費の未来を形作る大きな可能性を秘めていると確信している」と高く評価しています。

幅広い食品用途に使え、20を超える製品化例も


2021年にGavin SchneiderAshton OstranderSean Lacoursiereの3人によって設立されたMaia Farmsは、キノコ由来原料の生産における2つの中核プロセスで特許を取得しました。

1つは、ヒラタケ由来の保存性のあるテクスチャードタンパク質を製造する乾燥押出成形。もう1つは、水分を豊富に含んだ菌糸体を育てる、低コストかつ高収量の発酵プロセスです。

北米各地の複数拠点で2つの生産プロセスの規模拡大を進め、現在の共同生産体制では最大20万kgの製品供給が可能とのこと。新たに得た資金でさらに世界中に展開地域を広げ、リードタイムの短縮と輸送コストの削減を狙います。

これらの原料は、代替肉や麺類、ベーカリー製品まで、幅広い食品用途に応用が可能。過去1年間に北米で発売された20以上の製品(スープ、カレー、チョリソー、スパイスミックスなど)に原料として使われており、間もなくクッキーも発売される予定です。

同社は、Protein Industries Canadaが支援する3,250万カナダドル(約36億7,000万円)規模のプロジェクトにおいて、Phytokana Ingredientsと提携して、ソラマメ副産物を発酵の基質として活用するアップサイクル技術の評価を実施中。

自国のフードサプライチェーンと輸出資源の確保、タンパク質源の多様化に資する取り組みに力を入れています。

参考記事:
Maia Farms Raises $2.7M in Oversubscribed Funding Round to Scale Mushroom & Mycelium-Based Ingredients
Exclusive: Maia Farms Takes Health-First Approach to Mushroom & Mycelium Ingredients
Maia Farms secures US$3.75 million seed round as mycelium ingredient strategy moves into scale-up | PPTI News

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