Ever After Foodsが約3.2億円を調達し、ベルギーの培養シーフード企業Fishwayを買収

イスラエルの細胞農業企業Ever After Foodsが、新たに200万ドル(約3億1,800万円)の調達を行ってベルギーのFishway買収しました。それぞれの細胞培養技術を融合させて、まずはペットフード向け製品の開発に注力します。

細胞種と培地の統合により、事業基盤を強化


Ever After Foodsはこれまで、培養肉の生産コストを劇的に(最大90%)削減し得る技術を推し進め、業界標準の10分の1のサイズの設備でタンパク質を生産できるシステムの確立に取り組んできました。

このプロセスは従来の工業的な畜産に比べて環境への負荷がはるかに低く、大気汚染を93%、土地利用を95%、水消費量を94%削減できるとのこと。

今回のFishwayの買収によって新たな細胞種や技術を取り込み、次世代タンパク質の用途を拡大する狙いです。

両社は買収に先立ち、Fishwayの水生生物由来の細胞株やアニマルフリー培地を、大規模生産やプロセス開発、可食性足場技術に注力してきたEver After Foodsの汎用システムに問題なく組み込めることを確認していました。

統合されたプラットフォームで最初に商業化を目指す分野の一つは、高級ペットフード向けの培養タンパク質原料。Ever After Foodsはこの急成長市場について、「業界の需要、製品価値、そして有利な規制環境という魅力的な要素が組み合わさっている」と指摘しています。

買収に伴い、Fishwayのチームと既存株主はEver After Foodsに移行し、引き続きその培養プラットフォーム開発を支援します。また、ベルギーにおけるFishwayの拠点も維持されるため、欧州におけるEver After Foodsの事業基盤が強化される見込みです。

ペットフードに培養肉を組み込む企業の一つに


FishwayのCEO、Annelies Bogaertsは「細胞農業界はここ数年でさまざまな課題に直面してきたが、高品質なタンパク質を大規模に生産するという可能性が色あせたわけではない。業界は今、個別の技術開発から、産業的な統合および商業化へと移行する新たな段階に入っている」と指摘。

「互いに補完し合うソリューションの力を実証した初期の協働を経て、今回の買収が、安全で持続可能なタンパク質生産の新時代を切り開く助けになることは明らかだ」と語りました。

ペットフードに当初注力する背景には、犬や猫向けに培養肉を展開する動きの増加があります。英国のMeatlyは昨年、培養鶏肉を一部使用した世界初のドッグフードを発売しました。

今年に入っては、Magic Valleyがオーストラリアで培養豚肉を配合したペットフードブランドを立ち上げ、Friends & Familyはシンガポールで培養ウズラ肉を用いたスナックを製品化。

BeneMeatFORZA10も、培養ハムスター肉と植物由来原料とのハイブリッド製品「Coolty Meat」を欧州で間もなく発売する予定です。

Ever After FoodsのCEOを務めるEyal Rosenthalは、「タンパク質の未来は、誰が次の画期的な技術を開発するかではなく、誰が画期的な技術を統合し、拡張性のある商業生産を実現できるかによって決まるだろう」とコメント。「Fishwayは、レジリエントかつスケーラブルで、安全なタンパク質生産に必要な産業インフラを構築するという当社の広範な戦略において、重要な戦力となる」と述べています。

参考記事:
Eyal Rosenthal | LinkedIn
Ever After Foods Nets $2M & Snaps Up Cultivated Seafood Startup Fishway
Ever After Foods acquires Fishway to expand cultivated protein manufacturing platform | PPTI News
Ever After Foods acquires Fishway, expands protein platform | PetfoodIndustry

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