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エコファッションの先端を行くステラ・マッカートニー、Fevversが開発した植物由来の羽毛をコレクションに採用

エコファッションの先端を行く英国のブランド、ステラ・マッカートニーが、パリ・ファッションウィークで羽毛に代わる植物性素材を用いた新作コレクションを発表しました。

必要性が疑問視される羽毛を排除


環境に配慮したファッションで知られるステラ・マッカートニーが先日行われた2026年春夏パリコレクションで披露したのは、同じ英国のスタートアップ企業Fevversが開発した植物由来の羽毛代替素材。

Come Together」と題されたこの最新コレクションには、柔らかなパステルカラーの羽根をあしらったドレス3点が含まれ、来年で25周年を迎えるブランドの持続可能性への取り組みを象徴したものとなっています。

羽毛は西洋では古くから上流階級のステータスシンボルとみなされ、今日でもダウンジャケットを中心にファッション業界で広く使用されています。

しかしながら、世界動物保護協会(WAP)の調査によると72%の人が野生動物由来の衣類は購入しない、65%がファッション目的での屠殺は容認できないと回答しているといい、こうした慣行の必要性を疑問視する声が上げられてきました。

マッカートニーは、アヒルとガチョウを合わせて毎年34億羽が羽毛採取のために傷つけられたり殺されたりしており、さらに屠殺されるダチョウも年間100万羽に上ると指摘。

「この業界で靴やハンドバッグを作るために牛や山羊、蛇などの生き物を殺すことについて、私は30年以上疑問を投げかけてきたが、最近になって羽毛もまた業界の野蛮な側面であると気が付いた」と語っています。

生涯ベジタリアンを通しているマッカートニーは、以前にもガチョウの羽根やポリエステル繊維の代替品として、Pondaの植物性素材「BioPuff」を活用。ハンドバッグ「Falabella」を制作し、2024年秋コレクションの一部として発表していました。

自然な不規則さが美しさを生み出す


倫理的な見方が増えるにつれ、人工的に作られたフェイクフェザーが普及してきたものの、この素材の問題点はポリエステルなど石油由来のプラスチックでできていること。これらは地球温暖化の進行、マイクロプラスチックによる環境汚染といった、全く別の問題を引き起こします。

Fevversは、テキスタイルアーティストのNicola Woollonとクリエイティブ業界の起業家James Westによって昨年設立された企業。

開発段階の素材の模倣を防ぐため、使用している植物の正確な種類や加工方法については明らかにしていませんが、現在は耐久性を向上させつつ自然な柔らかさを維持するべく、研究開発資金の確保に取り組んでいる最中です。

Westは同社の羽毛について、「植物由来の天然素材のため、羽根の一本一本がそれぞれ個性を持っている。画一的な製造ラインから生まれたものではない自然な不規則さが美しさを生み出す」と説明。

「ほかの模造品は羽根のイメージを作り出すが、そこにリアルさはない。当社の素材は、よく見ても本物だと思わせられる点が違いだ」と語っています。

パリ、ミラノ、ニューヨーク、ロンドンの世界四大コレクションでは羽毛の使用が認められている一方、コペンハーゲン、アムステルダム、ベルリン、メルボルンなどのファッションショーではすでに禁止措置が取られてきました。

ステラ・マッカートニーによるFevversのデビューにより、ファッション業界の主流における大規模な変化が促されることが期待されます。

参考記事:
No plucking way: Stella McCartney pioneers plant-based fashion feathers | Stella McCartney | The Guardian
Stella McCartney debuts plant-based faux feathers at Paris Fashion Week
Stella McCartney takes on ‘barbaric’ feather industry

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