ルパン豆を用いた植物性パスタを展開する米Brami、事業拡大のため約52.5億円を調達

米国のスタートアップ企業Bramiが、植物性タンパク質をベースとしたパスタのラインアップ拡充と、全米でのさらなる展開拡大に向けて、シリーズBラウンドで3,300万ドル(約52億5,000万円)の大型調達に成功しました。

タンパク質と食物繊維を豊富に含むルパン豆


今回のラウンドは、VMG Partnersがリードインベスターを務めました。調達資金は、新形状のパスタの開発、販売チャネルの拡大、そしてイタリアを拠点とするサプライチェーンの強化に活用されます。

2014年に設立されたBramiは、ルパン豆のピクルススナックを携えて米国市場に参入しました。

創業者でCEOを務めるAaron Gattiによると、ルパン豆は、地球上で栽培されている中で、カロリーあたりのタンパク質と食物繊維の密度が最も高い作物。ほかの豆類に含まれ消化を妨げるトリプシン阻害物質やレクチン、フィチン酸塩の含有量が少なく、自然なうま味があります。

さらに、ルパン豆は土壌を肥沃にする輪作作物であり、土壌に窒素とリン酸を補給する丈夫な根系を持っています。害虫にも強く、栽培において水をほとんど必要としません。

同社のパスタは、市販のルパン豆とは異なる自然選択された甘みの強い品種を使用しており、乾燥処理の必要がないため、そのまま粉に挽くことができます。

これまでに発売した5種類の形状のパスタは、100gあたりタンパク質21g、食物繊維9gを含有。いずれも、世界最大のパスタブランドであるBarillaの製品と比べて3倍以上の量です。

高まるホールフード製品へのニーズを捉える


Whole Foods MarketやWegmansといった全米に展開する小売店での販売を通じて注目を集めた後、Bramiはタンパク質分離物ではなく、ルパン豆を丸ごと使用するパスタ製品のラインアップ開発に着手。2021年に植物由来のパスタシリーズを発売しました。

昨年、同社の売上高は440%近く急増し、1,470万ドル(約23億4,000万円)を記録。販売数量も284%増加しました。現在の販売拠点は4,000カ所を超え、今シーズンはニューヨーク・ヤンキースとも提携しています。

「当社の目標は、味、食感、そして食べる喜びに関して一切妥協せずに、栄養価の高いパスタを作ることだった。コスト削減に走るのではなく、昔ながらのブロンズダイス製法* と2つの原料(厳選されたデュラムセモリナ粉とルパン豆粉末)に投資して、本格的なパスタを作り上げた」とCEOのGattiは述べています。

わずか2種類の原材料しか使用しない製法は、消費者と投資家の間で人気を集めている要因の一つ。米国では超加工食品(UPF)を避ける健康トレンドがあり、過度の加工や複雑な原材料の使用を抑えたクリーンラベル製品やホールフードへのニーズが高まっています。

調査によると、今日の米国人は摂取カロリーの55%を超加工食品から得ているといい、一部の専門家はこれらの食品を種々の健康問題と関連付けてきました。

多くの超加工食品は実際には体に良い場合もあるため、加工度と栄養価を混同すべきではないとの主張もあるとはいえ、この問題は米国人にとって健康上の懸念事項の筆頭。72%の人が超加工食品の摂取を避けようとしており、公衆衛生に対する「重大な脅威」と感じている人も79%に上ります。

* 製造時にブロンズの型を用いて成形する製法。一般的なテフロン加工の型を用いた場合に比べてコストが高くなるが、表面の質感が変わることでより本格的な味わいになるとされる。

参考記事:
Aaron Gatti | Linkedin
Brami Protein Pasta Closes $33 Million Series B Round, Set To Expand Retail Presence And Strengthen Lupini Bean Supply Chain
Brami Secures $33M to Expand High-Protein, High-Fibre Lupini Bean Pasta
Brami raises $33m Series B to scale authentic high-protein pasta brand | FoodBev Media

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