Perfect Dayの子会社The Urgent Company、米国のフードテック企業に約1.8億円で売却
米国における精密発酵のパイオニアPerfect Dayが、消費者向けブランドを多数保有する子会社のThe Urgent Companyを、米国のフードテック企業Superlatusに売却することで合意しました。売却額は125万ドル(約1億8,300万円)と発表されています。
B2C事業からの撤退に伴い資産を売却
同社は先月、B2B事業への一本化を発表し、15%の人員削減を実施。これに伴い、The Urgent Companyの全部または一部を売却する意向を示しており、9月までにB2C事業からは完全に撤退し、原料供給とコンサルティング事業に集中する方針を打ち出していました。
2021年に15億ドル(約2,200億円)の評価額*1 をつけたPerfect Dayは、The Urgent CompanyとBrave Robotブランドを立ち上げ、精密発酵によるホエイプロテインを用いたアイスクリームを発売。
さらに、Coolhaus(アイスクリームと冷凍デザート)を非公開の金額で買収し、Modern Kitchen(クリームチーズ)、California Performance Co.(プロテインパウダー)と立て続けにブランドを立ち上げ。昨年には、アジア初の精密発酵による乳飲料Very Dairyシリーズを発売しました。
これらのブランドの製品は、Whole Foods Market、Kroger、コストコを含む、全米の6,000を超える小売店舗で販売されています。
売却先のSuperlatusは先月、米・フロリダを拠点とする医療サービス会社のTrxade Healthと合併。プロテインスナックで4つの特許を申請している、植物性食品ブランドのSapientiaをすでに保有しているフードテック企業です。
今回の買収により、持続可能な食品の生産を加速させ、The Urgent Companyの販売網を活用して市場シェアを拡大する狙いです。
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