イスラエル発、Chunk FoodsのホールカットステーキサンドがNYのファストフード店にデビュー

イスラエルのスタートアップ企業Chunk Foodsの植物性ホールカットステーキ肉が、俳優のレオナルド・ディカプリオも支援する代替肉専門チェーン店のNeat Burgerデビューしました。

米国全土に販売網を拡大


Chunk Foodsは、米国のステーキハウス・チェーン店でヴィーガンステーキの提供を先月開始しているほか、すでにニューヨーク市内のレストラン数店に進出。それからおよそ1カ月で、今度はファストフードに初登場させました。

ニューヨークを拠点とする植物性食品のディストリビューター、Ace Naturalとの提携により、米国全土に販売網を広げつつあります。

Neat Burgerで発売された「Chunk Steak Sandwich」の価格は19.99ドル(約3,000円)で、25g以上のタンパク質を含有。同社のホールカットステーキは、植物性代替肉の加工方法として一般的な高水分押出成形や液体発酵ではなく、低コストな固体発酵を採用しているのが特徴です。

8月に開催された第4回目となるAgTech Breakthrough Awardsでは、「今年の植物性代替肉」に選ばれました。

同社は昨年シードラウンドで1,500万ドル(約22億4,000万円)を調達しており、イスラエルにも製造施設を開設する計画。牛肉のほかにも、豚肉・羊肉・鶏肉の代替品開発に取り組んでいます。

成長を見せるホールカット肉市場


従来再現が難しいとされていた植物由来のホールカット肉製品ですが、技術革新が進むにつれ、北米市場で拡大を見せています。Juicy Marblesのフィレミニヨン、New School Foodsのサーモンフィレ、Tender Foodのステーキやチキンブレストなどがその代表例。

英国・ロンドンに拠点を置くNeat Burgerは、今年5月にシリーズBラウンドで1,800万ドル(約26億9,000万円)を調達し、主要国市場への進出を加速。今回Chunk Foodsの植物性ステーキを扱うオープンして間もない米国1号店では、初月の売り上げが他店舗すべてを上回るほど人気を博していました。

今年8月には、ロンドンに2つの新店舗をオープン。今後の動きとしては、昨年ドバイに1号店をオープンした中東での存在感を高めると同時に、2025年までに米国でもう1店舗をオープンする計画です。

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