米Ingredionが、代替乳製品の原料となるゲル化デンプンを発売

米国の原料大手Ingredionが、ヨーグルト・プリン・チーズといった代替乳製品に用いることでゲル状の食感を再現する、初の機能性コーンスターチ原料「Novation Indulge 2940」を発売しました。

食感や味に妥協せずクリーンラベル製品を実現


Ingredionは原料供給の大手プレーヤーとして、植物性タンパク質をベースにした革新的な数々の原料で「健康」の面から消費者に訴えかけ、流行の植物性食品カテゴリーに焦点を当てている企業。

このたび発表した新原料については、非遺伝子組み換えであり、最小限の加工しか行っていない点を強調。同社によると、世界の消費者の79%が自分が消費する食品の原材料に関する情報を得たいと思っており、62%が購入する食品・飲料のラベルを日頃から見る習慣があるとのこと。

このような背景から、今日の健康志向の消費者が強く求めている、食感や味に妥協しないクリーンラベル* 製品の実現を可能にする原料を開発しました。

コーンスターチに注目した理由としては、自社で実施した消費者調査において、ゲル化剤としてゼラチンやカラギナンなどよりもコーンスターチの方が好まれており、認知度が高かったことを挙げています。

同社のNick Ferraroは、「この原料を使用することでクリーミーな口当たりが得られるほか、植物性チーズでは伸びや溶けといった特性を改善できる効果もある」と語りました。

また、安定した原料供給を確保できることによる、コスト低減効果も。Novation Indulge 2940をヨーグルト製品に使用することで、生産コストが2.6%減少し、製品10万トンあたりの予想収益に610万ドル(約9億1,200万円)の増加が見込めると試算しています。

* 遺伝子組み換え原料や食品添加物を含まず、パッケージの表示が明確で分かりやすい食品。

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