ウェンディーズがBeyond Meatと提携し、ジョージアでプラントベースのハンバーガーを発売

今年欧州への展開に注力している米国の植物性代替肉大手Beyond Meatが、南コーカサスに位置するジョージア(旧称:グルジア)のウェンディーズ・ファーストキッチンと提携を実施。100%植物由来のハンバーガー「Plant Burger」を発売しました。

ジョージアでも植物性食品への需要は存在


「Plant Burger」は、今月23日よりジョージア国内のウェンディーズ全19店舗で展開が開始されました。使用されているバンズやマヨネーズがヴィーガン対応かどうかは不明で、在庫がなくなり次第終了の限定販売となります。

このコラボレーションは、ジョージア有数のコングロマリットでありウェンディーズのフランチャイジーとなっているWissol Groupと、同国でBeyond Meatの代理店を務める食品企業のGastronomeにより推進され、実現しました。

Wissol Group社長のSamson Pkhakadzeによると、ジョージアでもベジタリアンやフレキシタリアン向けのオプションに対する需要が存在するとのこと。ある調査では、大学生の10人に6人が新しい植物性食品を試してみたいと考えているといいます。

Pkhakadzeは、「意識の高い消費者に幅広い選択肢を提供することで、ウェンディーズのスローガンでもある『QUALITY is our recipe(品質こそがレシピ)』を体現できることを嬉しく思う」と述べました。

欧州への展開に注力、外食売り上げの回復に期待


Beyond Meatの製品は今年、欧州最大の植物性食品市場であるドイツで好調な売り上げを記録。現地の賞味期限要件を満たすよう製品処方を微調整することで、小売店の売り上げを向上させました。CEOのEthan Brownは直近の決算説明会で、「まだ始まったばかりではあるが、この重要な市場において心強い初動売り上げが見られている」と述べています。

さらに、ベルギーでは小売店向けに「Beyond Steak」を、オランダでは外食向けに「Beyond Smash」と「Beyond Burger Jalapeño」を発売し、英国のコープではバーガーパティの取り扱いが拡大されました。

これまで欧州ではさほど好調ではなかったチキンも、先月フランスのマクドナルドで「McPlant(マックプラント)」シリーズの植物性ナゲットが発売されるなど、状況の変化が見られます。

とはいえ、Beyond Meatの外食市場での実績はやや不安定な感が否めず、過去にヤム・ブランズとの契約により実現したピザハット、KFC、タコベルとの提携は短命に終わりました。

先日報告された2024年第3四半期のデータを見ても、外国の外食市場は収益が減少した唯一の販売チャネルとなっており、その主な原因は「EUの大手QSR(クイックサービスレストラン)顧客に対するハンバーガーとチキン製品の売上減」。

新市場への参入と新たなファストフードチェーンとの提携は、この状況を打破する一手として期待されます。

参考記事:
Wendy’s Georgia and Beyond Meat® Partner Up to Launch Plant-Based Meat Burger Nationwide in the Country of Georgia
Wendy’s Partners with Beyond Meat to Launch Plant Burger in Georgia
WENDY’S GEORGIA AND BEYOND MEAT® PARTNER UP TO LAUNCH PLANT-BASED MEAT BURGER NATIONWIDE IN THE COUNTRY OF GEORGIA

関連記事

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。