イスラエルのNextFerm Technologies、インドでProteVin™の製造委託契約を締結

発酵ベースの代替プロテインを開発するイスラエルのNextFerm Technologiesが、インドの下請け企業Kothari Fermentation and Biochemと、酵母由来の「ProteVin™」を商業規模で製造する委託契約を締結したと発表しました。この契約は生産サービスの提供のみに関するもので、下請け企業への知的財産の譲渡は行われません。

NextFerm Technologiesでは当初、北マケドニアの下請け会社と工場設立を検討していましたが、その計画よりも低い投資額で、将来の生産能力増強も可能な生産体制を確立できる見込みです。第1フェーズでは、売り上げにして年間400万ドル(約5億4,800万円)分の生産能力を目指します。

同社は、すでに購入している生産設備を除き、第1フェーズの生産設備に必要な投資額を約200万ドル(約2億7,400万円)と見積もりました。これを自己資金で賄い、2023年第4四半期に生産体制の確立を予定しています。

副産物の酵母エキスを併せて製品化


発売から一年足らずのProteVin™ですが、SwansonやSpacemilkといった欧米の食品・栄養補助食品企業5社が、ProteVin™をベースにしたヴィーガン製品を販売しています。

インドでの生産においては、ProteVin™に加え、生産工程で副産物として得られる酵母エキスも活用する予定。食品業界で用いられる味と風味を向上させる原料として、製品化を検討しています。

世界の酵母エキス市場は、とりわけ代替食品市場の成長に影響を受ける形で成長。年間売上高は約19億ドル(約2,600億円)、成長率は約8.7%と推定され、香料市場における最大カテゴリーの一つとなっています。

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