米Meati Foodsが10%のレイオフを実施、パイロットプラントの閉鎖も発表

菌糸体を用いてホールカット肉を生産する米Meati Foodsが、従業員の約10%にあたる30名のレイオフの実施と、コロラド州にあるパイロットプラントの閉鎖を発表しました。

短期的な収益の確保に向けた施策


Meati Foodsは、今回の人員削減は幹部クラスの従業員を含む組織全体に影響を及ぼすもので、同社の「持続可能なビジネスモデルを達成するために必要なこと」と強調。今年6月にも17名のレイオフを行っていますが、短期的な収益の確保に集中するため、再度のレイオフ実施に踏み切った様子です。

同社は今年1月、これまで保有していたパイロットプラントに加え、12万平方フィート(約11,000平方メートル)の大規模生産施設「Mega Ranch」を開設。外食ではPLNT Burgerと提携、小売りではDot Foodsと販売契約を結んで米国の大手スーパーWhole Foods Marketにも進出し、全米1,500店舗に展開しています。

また、レイオフの直後には、同社製品を毎月自宅に届ける定期宅配サービス「Meati Marketplace」の開始を発表。サービスの価格は月額169ドル(約25,000円)で、「Eat Meati」シリーズから16食分と、新商品が8食分以上入ったセットが毎月届けられます。

成長性については楽観的な姿勢を崩さず


Meati Foodsは、昨年のシリーズCラウンドで1億5,000万ドル(約222億円)を調達。今月初めには延長ラウンドを実施し、累計調達額は3億2,500万ドル(約482億円)を超えています。

同社の社長兼COOを務めるScott Tassaniは今年2月、「5年後には50億ドル(約7,410億円)の規模が予測される小売市場の20%を獲得できる」との見通しを語っていました。

順調な歩みを見せていた中で、追加レイオフのニュースは驚きとなりましたが、Tassaniによると、当初の目標を下方修正したわけではないとのこと。

「依然として市場機会はあるものの、事業の持続可能性を高めるべく低コスト構造を導入した。市場の不確実性を考えると具体的な時期を示すことは難しいが、当社が最も早く売上高10億ドル(約1,480億円)を達成するブランドの一つになると確信している」と語っています。

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