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デンマークのBeyond Leather Materialsが、リンゴの廃棄物をアップサイクルした代替レザーの新バージョンを発売

デンマークの企業Beyond Leather Materialsが、リンゴの廃棄物をアップサイクルして作られた持続可能な代替レザー素材「Leap」の新バージョンを発売しました。

創造性を制限しないサステナブルデザイン


Leap Flex」と名付けられた新製品は、伸縮性、柔軟性、耐久性をさらに高めた設計で、130%の伸び率、8MPa(350N)の引張強度、50,000回の曲げ耐性が確認されているとのこと。

ソファや椅子といった家具の張り地や、曲面など複雑な形状を有する製品向けに開発されており、美観や耐久性を損なわずにより広い範囲をカバーすることが可能です。

余り物のリンゴを意味する「leftover apples」から取られたLeapは、欧州のジュースやサイダーの生産者から回収した廃棄物を利用して作られたバイオベース素材。

5つの標準色と4種類のテクスチャーで展開され、新製品の発売に合わせて、新たなカラーバリエーションが2種類追加されました。素材1平方メートルあたり、約1.8kgのリンゴ残渣が埋め立て地に送られるのを防ぐ効果があります。

Beyond Leather Materialsは、「持続可能なデザインが創造性を制限することがあってはならない。より適応性の高い新バージョンを導入するのはこのためだ」と述べています。

家具メーカーとの提携で製品づくりを進める


Hannah MichaudMikael Eydtが2017年に立ち上げたBeyond Leather Materialsは、昨年ドイツで初の本格的な製造ラインを立ち上げました。初年度だけで10万平方メートルを超える生産能力を有しているといい、研究開発から離れて完全なB2Bサプライヤーとして稼働を開始しています。

同社の素材は、The Vegan Societyが認定するヴィーガンマークのほか、91%のバイオベース成分含有量が評価され、米国農務省(USDA)のバイオベース製品認証ラベルを取得。

昨年からデンマークの家具ブランドTAKTとのコラボレーションも始まり、北欧デザインと環境に配慮した素材を組み合わせた高品質な家具の製造に取り組んでいます。

Leapを張った椅子の一脚一脚には、第三者機関により検証されたCO₂排出量データが付属しており、EUエコラベルの認証も取得。消費者が情報に基づいた責任ある選択を行えるようにしました。

例えば、TAKTのベストセラー製品「Cross Chair」では、Leapを用いたモデルのCO₂排出量は30.23kgで、レザーバージョン(64.58kg)と比較して53.2%少なくなっています。

参考記事:
Beyond Leather Launches a More Flexible & Durable Version of Its Alt Leather Made From Apple Waste
Leap by Beyond Leather Materials Earns USDA Biobased Certification with 91% of Apple Waste Content
Beyond Leather Materials and TAKT Launch Designer Chairs Featuring Vegan Upholstery Made from Apple Waste

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