英AB MauriとクロアチアのNutris、ソラマメの可能性に焦点を当てた次世代原料の開発に向け提携

酵母やベーカリー原料を取り扱う英国発のグローバル企業AB Mauriと、ソラマメ由来のタンパク質やデンプンを生産するクロアチアのNutrisが戦略的提携を発表しました。英国およびアイルランド向けに、次世代原料の開発を進めます。

ソラマメは「最も過小評価されている作物の一つ」


AB Mauriは、ベーカリー製品の配合設計と科学に焦点を当てた、B2Bの原料サプライヤーです。英国全土に大規模な製造拠点を展開し、多様な市場の顧客向けに包括的なラインアップを提供してきました。

一方のNutrisは、2019年にZvonimir Sedlicによって設立された、クロアチアを拠点とするフードテック企業。植物性タンパク源としてソラマメを活用するパイオニア的存在であり、ソラマメの加工を大規模に行う専用施設を立ち上げた世界初の企業とされています。

45,000トンの能力を持つ同社の施設では、ソラマメをタンパク質、デンプン、食物繊維に分離して、現代の食品用途に適したクリーンラベルの機能性原料を生産。

地元農家からの原料調達に始まる統合されたバリューチェーンを構築し、トレーサビリティを確保して新たな価値を創出しています。

両社の提携では、Sedlicが「持続可能な食料システムづくりにおいて最も過小評価されている作物の一つ」というソラマメの、主要食品用途への活用を加速。英国およびアイルランド市場全体で、機能性、栄養価、持続可能性を向上させる原料を創出することが目的です。

AB MauriのJim Hawkridgeは、Nutrisについて「サステナビリティに対して非常に強力な取り組みを推進する組織であるだけでなく、ソラマメタンパク質の可能性を開く先進技術を設計している」と評価。「協業により、今後の商業的・技術的な機会が開けることに大きな期待を寄せている」とコメントしています。

参考記事:
AB Mauri partners with Nutris to drive fava bean ingredient innovation – International Bakery
AB Mauri and Nutris partner up to accelerate mainstream use of fava beans
AB Mauri and Nutris Join Forces to Promote the Mainstream Adoption of Fava Beans – Food and Beverage Business

関連記事

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。