独Wacker Chemie、ペットフードの嗜好性を高める発酵アミノ酸原料でEUの認可を取得

ドイツの特殊化学品メーカーWacker Chemieが、ペットフードの嗜好性を高める添加物として使用できる発酵アミノ酸原料について、欧州連合(EU)の承認を取得しました。

栄養価の高い原材料の風味付けに


欧州食品安全機関(EFSA)の安全性確認と欧州委員会(EC)の承認を受けて出された今回の認可は、Wacker Chemieが「FERMOPURE」ブランドで販売しているL-シスチンおよびL-システインを対象としたもの。

L-シスチンは「Natural L-Cystine Pet Food」、L-システインには「Vegan L-Cysteine Pet Food」の4タイプが含まれます。

これらのアミノ酸は、ペットフードの製造過程で還元糖と反応してメイラード反応を起こし、肉のような風味や旨味を生み出す成分。

ヴィーガンにも対応しているWacker Chemieの製品は、あらゆる動物種向けの飼料の風味を向上させる添加剤として利用可能です。

「ペットは嗅覚や味覚が非常に鋭い。栄養価は高いが嗜好性の低い原材料であっても、風味付けを行えば、より美味しく食べられるようにすることができる」と同社は述べています。

発酵手法の確立で、動物由来の原料を排除


Wacker Chemieは創業から1世紀以上の歴史を持ち、パーソナルケア、ライフサイエンス、食品といった分野向けに、シクロデキストリンや発酵によるシステインなどの高度な機能性原料を製造しています。

特に、食品業界で長年使われているL-システイン、およびその酸化体であるL-シスチンに関しては、欧米で最大のメーカーを自称。米国ではすでに10年以上にわたりペットフード業界への供給を行っており、現在は発酵によって作られた製品を欧州のペットフード市場にも展開しています。

「FERMOPURE」シリーズの製造には、発酵させる微生物の栄養源としてグルコース(ブドウ糖)を使用しています。まずは、適切な大腸菌株を用いてL-シスチンを作り出し、精製。さらに、このL-シスチンを電気分解によって還元すると、L-システインを得ることが可能です。

このプロセスにより、従来のL-システイン製造の主流であった動物由来の原料に頼ることなく、バイオテクノロジーを活用してより持続可能性の高い代替品を生産できるようになりました。

これらのアミノ酸原料は少量の添加でも高い効果を発揮し、液体、ペースト、タブレット、粉末など、さまざまな形態のペットフード製品に適しています。

Wacker Chemieバイオソリューション部門のChristian Haukは、「EUでの新たな認可取得によって、欧州におけるペットフード向け製品のラインアップを拡充し、発酵生産されたアミノ酸も提供できるようになった。これにより、植物由来の原料から作られた、最高品質かつ完全なトレーサビリティを備えた製品を顧客に届けられる」とコメントしています。

参考記事:
WACKER Gains EU Clearance for Fermentation-Derived Amino Acids in Pet Food
WACKER gains EU approval for L-cysteine and L-cystine pet food additives
Wacker Wins EU Approval for Fermentation-Derived Plant-Based Flavourings for Pet Food

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