Tofoo & Coが新工場で豆腐の生産量を倍増へ、英国での成長を支える体制づくりを進める

英国の豆腐メーカーTofoo & Co(旧称:The Tofoo Co)が、ノース・ヨークシャー州の「Malton Enterprise Park」にて、専用製造施設の建設を開始したと発表しました。

2027年秋から生産能力を倍増


本プロジェクトには、英国の銀行HSBC UKに加え、Tofoo & Coの既存株主、経営陣、そして2024年8月に同社を買収したドイツの投資会社Comitis Capitalが資金を拠出しました。

2015年にTofoo & Coを設立し、現CEOを務めるDavid Knibbsは、この投資の目的を「英国および欧州で高まる需要に応えるのに必要な生産能力、機能、そして柔軟性を確実に確保するため」と説明しています。

同社は現在、州内にある施設を借りて製造を行っており、2020年には100万ポンド(約2億1,100万円)を投資して日本から豆乳製造機を輸入し、豆腐の生産能力を約70%向上させました。

手狭になってきた施設から移転する新工場は、その3.5倍の製造スペースを備え、稼働当初から2倍の生産能力を発揮できる見込み。

2033年までに7,300万ポンド(約154億円)の売上高と、1万トンを超える豆腐の生産量を支えることを想定して設計されており、Tofoo & Coは2027年秋の完工に合わせて、同施設へ移転する予定です。

内部には、製品の試作や顧客の来訪に対応するためのテストキッチンおよびパイロットプラントが設けられるほか、敷地内の未割り当てスペースの25%は、将来的な製品ラインの展開に備えて確保されます。

持続可能性も中心的な考慮事項で、敷地内での太陽光発電、熱回収、電気自動車(EV)の充電、排水削減に対応できるような設計に。また、排水を自社で適切に処理できるよう、本格的な排水処理設備のためのスペースも確保されています。

大きな伸びを見せる豆腐市場の主要プレーヤーに


英国では、植物性代替肉の販売数量が昨年8.6%減少し、2026年上半期にはさらに2.7%減少しました。この変化の背景には、英国民の78%が「超加工食品」に対して懸念を抱いており、その結果クリーンラベルのホールフードを求めるようになっているという事情があります。

こうした状況下で、Tofoo & Coが取り扱う豆腐やテンペ(大豆の発酵食品)、セイタン(グルテンミート)といった製品は、市場のトレンドに逆行する形で成長を遂げています。これらの製品の販売数量は昨年20.8%増加し、2026年の最初の6カ月間でも10.1%の伸びを記録。特に豆腐単体の売り上げは、今年7.2%も急増しました。

英国のスーパーマーケットで購入される豆腐の半分を扱うTofoo & Coは、このカテゴリーを牽引する存在で、同国で2番目に大きな「ミートフリー」を掲げるブランドとなっています。

2025年の売上高は、前年比11.2%増となる2,660万ポンド(約56億1,000万円)に達し、粗利益も同10.4%増の1,060万ポンド(約22億4,000万円)を記録しました。

足元では、英国外における主要な成長市場と位置付ける、フランスおよびドイツでの事業展開に注力。今年初めには、オーガニックのセイタンメーカーであり、「Wheaty」ブランドを手掛けるドイツ企業Topasを買収し、市場への本格参入に先立って国内の製造拠点を確保しています。

参考記事:
Tofoo Co to double tofu production capacity with new factory | The Grocer
The Tofoo Co. Starts Work on Malton Plant Built to Support £73M in Sales
The Tofoo Co breaks ground on new factory in North Yorkshire, UK | The Plant Base
Tofoo & Co to Double Tofu Production & Support £73M in Sales with New Plant Protein Factory

関連記事

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。