SMAQOがマイコプロテインと牛肉を融合させたスウェーデンミートボールを小売店で発売

スウェーデンのフードテック企業SMAQOが、牛肉とマイコプロテインをブレンドしたハイブリッドのミートボール製品を、ICA Gruppen傘下のスーパーマーケットで発売しました。400g入りで、価格は49スウェーデン・クローナ(約840円)となっています。
クリーンラベル食品への需要を取り込む
国内小売市場の3分の1を占めるスウェーデン最大の小売企業ICA Gruppenが、タンパク質の転換に本格的に取り組んでいます。
同社はつい先日、デンマークのPlanetDairyによるハイブリッドチーズ製品の取り扱いを、500以上の店舗で開始したところ。これに続く動きとして、スウェーデン第2の都市ヨーテボリ、および近郊の街クングスバッカの主要店舗すべてでSMAQOのミートボールを発売しました。
このハイブリッドミートボールは、牛肉とマイコプロテインを同量ずつ配合し、黄タマネギ、塩、オールスパイス(ジャマイカペッパー)、黒コショウ、白コショウを加えたもの。
1食分あたり16gのタンパク質を含み、さらに菌類由来のタンパク質から2.4gの食物繊維も摂取可能。食物繊維が食品と健康に関する議論の中心となっている中、食物繊維を含まない従来のミートボールと比べて大きな優位性を持った製品となっています。
SMAQOを昨年設立したRamkumar Nairは、マイコプロテインのパイオニア企業であったMycorenaの創業者兼CEOを務めた人物。Mycorenaには資金繰りの問題が生じ、昨年倒産を申請しましたが、ベルギーのバイオマス発酵企業Naplasolに買収され「Promyc」ブランドで事業を継続しています。
Nairの狙いは、欧州全土で見られるハイブリッド肉製品の成功を足掛かりに、クリーンラベルの食品を求める消費者や、過度に加工された代替肉に不満を抱く一部の消費者の需要を取り込むこと。
「消費者に日々の食生活をよりスマートに楽しんでもらうのが目標だ。肉とマイコプロテインを組み合わせれば、風味豊かで栄養価が高く、資源効率の良い製品を作り出せると同時に、シンプルで透明性のある原材料リストを実現できる」と述べています。
欧州で広がるハイブリッド肉の小売り展開
SMAQOは、ハイブリッドミートボールの発売を試験的な導入と位置付けており、今後数カ月間で製品ラインアップを拡充していく計画。ウェブサイトでは、牛肉50%、マイコプロテイン20%、植物由来原料30%を配合したひき肉製品の上市を予告しています。
それに向けて、昨年9月にGood Startupが主導したラウンドで新たな資金を調達しました。また、生産面ではスウェーデンとアジアでパートナーシップを構築しており、自社での保有資産を軽量化する「アセットライト」戦略を基盤に2027年のグローバル展開を目指しています。
スウェーデンでは、欧州の多くの国と同様、食生活ガイドラインが昨年改定されました。その中でスウェーデン食品庁は、持続可能性への配慮を盛り込み、植物由来のホールフードの摂取量を増やすことを強調しています。
同国の研究者による2025年の研究は、26,000人以上の参加者の食生活を分析した結果、最も環境に優しい食生活は動物性食品の摂取量が少ないものであると結論。2024年に行われた別の研究では、植物性食品を多く取り入れることと、温室効果ガス排出量(30~52%)、土地利用量(20~45%)、および水消費量(14~27%)の大幅な削減との関連が明らかにされました。
世界的に見ると、フレキシタリアンの64%がハイブリッド肉製品に関心を示しており、これは発酵由来タンパク質と同程度で、培養肉よりもわずかに高い割合。
欧州でスーパーマーケットを展開する各社はこの変化に賭けており、Lidl、ALDI、Albert Heijn、Colruyt Groupといった企業が、気候変動への影響を軽減し、より健康的な食生活の普及に寄与するべくハイブリッドタンパク質を扱うようになっています。
参考記事:
SMAQO launches fungi-meat hybrid Swedish meatballs in Swedish retail debut | PPTI News
Swedish Meatballs, With A Fungi Twist: Smaqo Debuts Blended Meat in Country’s Largest Retail Chain


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