Beyond Meatが米国の大手スーパーで菌糸体ステーキの展開を開始

米国の代替肉大手Beyond Meatが、菌糸体を原料としたホールカットステーキ「Beyond Steak Filet」を、今月から米国の小売店で販売すると発表しました。
顧客から圧倒的な好評を得て小売店に進出
代替プロテイン分野のパイオニア企業であるBeyond Meatは、エンドウ豆をベースにした植物性代替肉から始めて、昨年夏に菌糸体を原料に採用した新製品を開発。
まず米国のレストランに導入した後、顧客の反響を受けて10月には自社のウェブサイト「Beyond Test Kitchen」で消費者向けに直接販売を始め、サイト上で最も売れた商品となりました。顧客には、美味しさ、食感、そして優れた栄養価が高く評価されているようです。
このたび、国内のスーパーマーケットWegmansとH-E-Bにて、2個入りパックでの販売を開始。創業者でCEOのEthan Brownはこの製品について、「Beyond Burger」以来、同社が手掛けたメインディッシュとなる製品の中で最も魅力的なイノベーションと評しています。
「Beyond Steak Filet」は、小麦グルテン、ソラマメタンパク質、アボカドオイル、菌糸体を主成分とし、少量の玄米粉、オーツブランおよびオーツファイバー、大麦麦芽粉、リンゴエキス、ビーツ果汁(着色料)、スパイス、酢、スターターカルチャー(発酵種)、塩が配合されています。
製品は冷凍状態で販売され、1切れ(127g)あたり28gのタンパク質と3gの食物繊維を含み、飽和脂肪酸はわずか1g。
味付けをして両面を約4分ずつ焼くだけで食べられ、メインディッシュとしてや、タコス、サラダ、グレインボウルなどの具材にも活用できます。
「一般的にステーキの摂取は控えるよう推奨されがちだが、優れた栄養プロファイルを持った『Beyond Steak Filet』は、どんな食事でもステーキを楽しむ機会に変えることができる」とBrownはコメントしています。
消費者を植物由来のメインディッシュに呼び戻す
Beyond Meatは昨年、過去最低の売上高を記録。株価が底値を打ち、ナスダックから上場廃止の警告を受けたりするなど苦境に立たされていました。
今年に入っても状況は変わらず、第1四半期に売上高が15%減少し、過去7年間で四半期ベースの最低値を記録。この落ち込みの主な要因は、販売数量が19.5%減少したことです。
こうした状況を受けて、同社は「Beyond the Plant Protein Company」へとリブランディングを図り、製品ラインアップの多角化を進めています。
特に、起死回生の一手として期待を寄せているのが、腸と筋肉の健康をサポートするプロテイン飲料「Beyond Immerse」シリーズ。NBAチーム「ニューヨーク・ニックス」のスター選手、ジョシュ・ハートをブランドアンバサダーに起用し、ニューヨーク州内の26,000以上の店舗で展開を開始しました。
「まずはより受け入れられやすい製品で、当社のブランドや基本理念を知ってもらうことで、多くの消費者を再びメインディッシュとしての植物性タンパク質へと呼び戻せると信じている」とBrownは話しています。
Brownはまた、主力事業である代替肉カテゴリーから撤退するつもりはないとも明言しており、事業の安定化に向けたいくつかの施策を提示。
その一環として、より健康志向を強めた「Beyond IV」シリーズの拡充を進め、改良版の朝食用ソーセージを主要小売店で展開し始めました。さらには、「Clean Label Project」や「Climate Solutions Framework」といった、健康や環境に関する認証の取得も進めています。
参考記事:
Beyond Meat Debuts Mycelium Steak Filet in US Supermarkets
Beyond Meat’s new plant-based steak filets are coming to H-E-B ahead of Fourth of July


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