英Ulrick + Shortがヒマワリ種子パウダーを発売、植物性食品の栄養価・食感・乳化特性を向上

英国の食品原料サプライヤーUlrick + Shortが、植物性食品のタンパク質や食物繊維の含有量を高めると同時に、食感や乳化特性を向上させるヒマワリ種子パウダーの新製品群を発売しました。
ヒマワリ種子の搾りかすをアップサイクル
植物性食品に対する消費者の主な不満点として、従来の食品と比較した際の味や食感の物足りなさ、そしてタンパク質含有量の相対的な低さが挙げられますが、Ulrick + Shortは味や食感を損なうことなく栄養価を高められる原料を開発しました。
「fazenda Lieto」と名付けられたこの製品群は、ハイオレイック種(オレイン酸を多く含む品種)のヒマワリの種子から作られています。ヒマワリ油を得るため種子を圧搾した際に生じる搾りかすを原料に、ヘキサンなどの溶剤を使わない穏やかな機械的プロセスで粉末状に加工。
この製法により、タンパク質本来の機能性、天然由来のレシチン、そして貴重な微量栄養素が維持され、タンパク質54%(PDCAASは推定0.9)、食物繊維21%という高い含有量を実現しました。
ほのかに香ばしいナッツのような風味があり、幅広い用途に使用可能。分散性が高いため、既存の製造工程に容易に組み込むことができ、クリーンラベルに対応した乳化剤としての役割を果たします。
2種類あるうち片方の「fazenda Lieto C」は、パン、ベーグル、ラップサンド、焼き菓子などのベーカリー製品に最適。タンパク質と食物繊維の含有量を増やすほか、保水性を高め、食感や風味といった品質を向上させる効果もあります。
もう1つの「fazenda Lieto F」は、ソース、ディップ、飲料の口当たりと乳化特性を向上させる設計。アレルゲンを含まないため、メーカーは乳脂肪への依存を減らし、クリーンラベルかつアレルギーに配慮した代替品を提供できます。
Ulrick + Shortは、ヒマワリの栽培・調達から加工までをEU域内で完結させ、サプライチェーン全体での輸送距離を短縮しています。また、製造プロセスではエネルギー消費を最小限に抑えており、第三者機関のライフサイクルアセスメントによると、そのカーボンフットプリントは製品1kgあたりわずか0.425kg(CO₂換算量)となっています。
ヒマワリの種は未開拓の重要な供給源
消費者の間ではタンパク質や食物繊維への関心が高まっており、2024〜25年にかけて、英国では5人に2人以上(43%)がタンパク質の摂取量を増やしました。
食物繊維の摂取を増やす「ファイバーマキシング」というSNS発のトレンドや、腸内環境への意識の高まり、GLP-1受容体作動薬の普及などを背景に、今年は14%の消費者がタンパク質、13%が食物繊維の摂取増を意図しています。
ヒマワリの種は食品原料としては比較的目新しい存在ですが、Ulrick + Shortが引用した調査データによると、消費者認知度は82%に上り、78%が「風味」、57%が「健康上のメリット」を理由に喫食すると示されているとのことです。
同社は、こうしたなじみ深さがあるからこそ、企業は十分に活用されていないタンパク源を用いて差別化された製品を開発しつつ、消費者にとって親しみやすい原材料表示を維持できると主張。
本製品はまた、エンドウ豆や大豆など、豆類由来のタンパク質で飽和状態になりつつある市場における新たな選択肢ともなり得ます。
参考記事:
Why Sunflower Seed Flour Could Be the Next Big Ingredient in Food Innovation | Ulrick + Short
Ulrick + Short’s Sunflower Seed Flour Boosts Protein, Fibre & Texture Profile of Plant-Based Foods
Ulrick + Short’s sunflower flour boosts protein, cuts carbon – Food and Drink Technology


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