Onego BioがZen Wafflesとの提携で、精密発酵卵タンパク質を朝食カテゴリーに投入

フィンランドの精密発酵スタートアップOnego Bioが、米国・ニューヨークを拠点とするZen Wafflesに対してアニマルフリーの卵白タンパク質を供給する契約を締結しました。

米国でタンパク質需要が高まる中、朝食に食べられることの多いワッフルの新市場に参入を果たしています。

朝食においてもタンパク質を重視する人々にリーチ


米国では2021〜25年にかけて、高タンパク質の加工食品とベーカリー製品の売り上げがそれぞれ25%46%増加し、今では44%の人が朝食においてもタンパク質摂取を重視しているとのこと。

精密発酵技術を用いて卵の主成分であるタンパク質を再現するOnego Bioは、Zen Wafflesとの新たな提携を通じて、米国の高タンパク朝食市場の活性化を図っています。

Zen Wafflesは、米国の全50州の消費者へ直接商品を届けているほか、Citarellaをはじめとする食料品店やフィットネス施設にも供給を行ってきました。

米国は鶏卵の不足と価格高騰に直面しており、ここ数年、一部の州では卵1個が1ドルに達していた地域も。サプライチェーンの不安定化が目立つ中、アニマルフリーの代替品のような解決策が緊急に求められている状況です。

Zen WafflesにとってOnego Bioの原料は、鶏卵市場の激しい価格変動の影響を抑えつつ、高タンパク製品を通じてより多くの米国人消費者にリーチする一助となるものと期待されています。

卵タンパク質の多機能性を再現


フィンランドの国営研究機関における研究からスタートしたOnego Bioは、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)という真菌株を利用し、卵白のタンパク質成分の54%を占めるオボアルブミンと生物学的に同一のタンパク質原料「Bioalbumen」を生産しています。

微生物の発酵によって得られたタンパク質はろ過・乾燥して、粉末状に加工。常温で2年間保存でき、卵白プロテインパウダーや液卵の代替品として、機能や栄養、風味の面でも変わらない性能を発揮します。

また、従来の鶏卵生産と比べて必要な土地面積を95%、水の使用量を97%削減し、温室効果ガスの排出量を89%抑えられる点もメリットの一つです。

共同創業者でCEOのMaija Itkonenは、「ワッフルにおいて、卵タンパク質は重要な役割を果たす成分だ。軽やかで柔らかい内部の構造を形成し、黄金色でサクサクとした外側の焼き色を生み出すのを助け、同時に良質なタンパク質も提供する」と説明。

「Bioalbumenはこうした多機能性を兼ね備えており、高まるタンパク質需要に応えるための新たな手段を食品メーカーに提供できる」とコメントしています。

同社は昨年、米国食品医薬品局(FDA)からの正式なGRAS通知を得て、精密発酵卵白タンパク質の幅広い用途での使用を認められました。その後、17カ国で100以上のブランドを展開するメキシコの食品大手Sigma Foodsと提携して、「Bioalbumen」を用いた試作品の開発を進めています。

参考記事:
Onego Bio Partners with Zen Waffles as Precision Fermentation Moves Mainstream | Nosh.com
Onego Bio Brings Animal-Free Egg Protein to Breakfast Category with Zen Waffles
Onego Bio Moves Bioalbumen Into Packaged Breakfast With Zen Waffles Supply Deal

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