Atma Leather、Rashkiブランドからインド初となるバナナレザー製バッグを発表
代替レザーの開発を手掛けるインドのAtma Leatherが、サステナブルファッションのブランドRashkiとの提携により、インド初となるバナナレザー製バッグのコレクションを発表しました。
収穫に伴う廃棄物をアップサイクル
中国やフィリピンをしのぐ世界最大のバナナ生産量を誇るインドですが、1トンのバナナを収穫するのに伴って発生する廃棄物は、実に4トン*1。Atma Leatherはこの廃棄物を活用して繊維に変え、石油を使わない代替レザーを作るアップサイクルに成功しました。バナナ農家にとっても廃棄物を減らせるだけでなく、販売することで追加収入が得られます。
研究開発の末、バナナ繊維60%、天然由来の添加物20%、非石油系の合成添加物20%で構成される「Banofiレザー」が誕生。この素材は、動物性レザーに比べ、水の使用量・CO₂の排出量共に85%少なくなっているといいます。
Rashkiブランドから発売されているBanofiレザーを使用したバッグには、クロスボディバッグ「SNOW」、ハンドバッグ「UNICA ECO」、トートバッグ「FEDE」など。販売価格は2,000~10,000インドルピー(約3,270〜16,350円)で、当初はブランドのウェブサイトのみの販売でしたが、今後Myntra、Nykaa Fashion、Amazonなどでの取り扱いも開始予定です。
活況を呈するインドの代替レザー市場
伝統的にベジタリアン人口が多く、ヴィーガンレザーに対しても大きな需要が見込まれるインド。
微生物由来の生分解性ヴィーガンレザーを開発したBioleatherやPAIO、ヴィーガンレザーのスニーカーを販売するRapidBoxといった代替レザー専門のプレーヤーに加え、ファッションブランドのAnita Dongreがプラスチックフリーの代替レザーMirumを使ったバッグやベルトを発表するなど、同国発の複数のブランドが代替レザーの活用を進めています。
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