米Triplebarが細胞株のスクリーニングを行う技術プラットフォームの拡大に向け、約30億円を調達

米・カリフォルニア州に拠点を置くバイオテクノロジー分野のスタートアップ企業Triplebarが、バイオマニュファクチャリングを最適化する技術プラットフォームの拡大に向け、2,000万ドル(約30億円)の資金調達を行ったと発表しました。

細胞株の変異をスクリーニングし最適化


同ラウンドは、Synthesis Capitalがリードインベスターとなり、Essential Capital、Stray Dog Capitalなどが新たに参加。

生化学者のJeremy Agrestiにより2019年に設立されたTriplebarは、ハイスループットのスクリーニングプラットフォームを人工知能(AI)や機械学習と組み合わせ、微生物や動物細胞を利用したバイオマニュファクチャリングを効率化するプラットフォームを開発しています。

同社のシステムは、何百万もの変異をスクリーニングし、例えば酵母株を記録的なスピードで何世代にもわたって最適化することが可能。

これにより、従来の動物性タンパク源に代わる低コストで環境フットプリントの小さいタンパク質原料から、培養肉製品や生物製剤用の優れた細胞株まで、あらゆるものを生産できるといいます。

CEOのMaria Choは、「合成生物学を用いて微生物をプログラムしあらゆるものを生産する企業が登場しているが、菌株の生産性を最適化できない限り、単位あたりの経済性を成立させることは難しい」と語っています。

各国企業とのパートナーシップを加速


Triplebarはこれまで、精密発酵による乳タンパク質の生産拡大に取り組むFrieslandCampina Ingredientsや、ニホンウナギをはじめとする培養シーフードの大規模生産に適した細胞株を開発しているUmami Bioworksなどとの提携を実施。

オランダ企業のFrieslandCampina Ingredientsは、2016年から精密発酵によるヒトミルクオリゴ糖(HMOs)を生産しており、ガラクトオリゴ糖(プレバイオティクス)、MFGM(乳脂肪球皮膜)、ラクトフェリンから植物性タンパク質まで、さまざまな成分を販売しています。

シンガポールのUmami Bioworksは、イスラエルの培養肉企業Steakholder Foodsとの協働で3Dプリントした培養ハタを発表。その後日本進出を発表し、水産食品大手のマルハニチロと提携しました。マルハニチロは、2027年度に培養シーフードの商品化を目指していることを明らかにしています。

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