インドの培養肉企業ClearMeat、技術拡大に向け政府系の学術機関NIFTEMと提携

インドの培養肉企業ClearMeatが、国立食品技術振興・管理研究所(NIFTEM)との提携を発表しました。
持続可能な食の未来に対するビジョンを強調
NIFTEMはインド食品加工産業省(MoFPI)の下で運営されており、食品加工分野の研究と教育に対する支援を行っています。
ClearMeatは先日、NIFTEMの所長Harinder Oberoiとのミーティングを実施。バイオテクノロジーとフードテックの分野でイノベーションを拡大するため、両組織の専門知識とリソースを融合させる公式のパートナーシップが実現しました。
ClearMeatはインド初の培養肉企業で、同国におけるパイオニア的存在。非営利団体ProVeg Internationalが代替プロテイン界のスタートアップを支援するため立ち上げたProVeg Incubatorの、第一期コホートの一員として2018年に設立されました。
倫理的な観点から論争の的となってきたウシ胎児血清(FBS)を含まない高性能の成長培地を開発することに成功し、2020年に鶏ひき肉を発表しています。
政府機関とスタートアップの協業が進む
2021年にGFI Indiaが出したレポートは、培養肉はインドの食料システムを変革し、気候変動、パンデミック、経済的不安定などの脅威から国を守る「計り知れない可能性」を持っていると結論。しかし、産業として成り立たせるためには投資が必要であると指摘されていました。
インドの培養肉企業で大きな資金調達を行った例はまだ見られませんが、Biokraft FoodsやNeat Meatt Biotechといった企業はいずれも政府機関との協力関係を築き、製品開発を進めています。
バイオテクノロジーの知見を持つ人材が豊富なことも同国の魅力で、培養シーフード開発を手掛けるUmami Bioworksは昨年、南インドの研究機関との提携を実施。
インド政府はまた、昨年から培養食品の認可に向けた規制の枠組みを整えつつあることでも知られています。Biokraft Foodsは初の試食イベントを開催するなどし、近く認可を得られる見込み。ClearMeatも同じく、販売認可取得に取り組んでいます。
参考記事:
Indian Cultivated Meat Company ClearMeat Partners With Academic Institution NIFTEM to Scale Food Tech Innovation
ClearMeat: India’s First Cell-Based Chicken Maker Files Patent For Cultivated Meat Technology
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