BeneMeatがチェコの食肉業界団体をパイロット工場に受け入れ、培養肉の技術や展開について意見交換を行う

チェコのバイオテクノロジー企業BeneMeatが、チェコ食肉加工業者協会(ČSZM)の代表団を自社のパイロット生産施設に迎え入れました。
この訪問の機会を生かし、同社は細胞培養技術を、従来の食肉事業者の製品ラインに取って代わるものではなく、それを補完・拡充する新たな選択肢として位置付けています。
工場見学で偏見のない対話を促す
6月に行われたこの会合では、ČSZMの会長Jaromír Kloudと事務局長Radek Slanecを含むメンバーが、BeneMeatの工場を視察。その後、細胞の培養技術やその応用可能性、さらには欧州連合(EU)における培養肉製品の規制上の位置付けについて協議が行われました。
BeneMeatは消費者向けブランドではなく技術プロバイダーとして事業を展開しており、細胞株、培地、バイオプロセスのシステム全体を製造業者に提供しています。そのため、既存の食肉加工業者は競合相手ではなく、同社の主要な顧客層となります。
CEOのRoman Křížは、この事業戦略を詳細に説明して、「私たちは、細胞培養を従来の食肉生産の競合相手ではなく、むしろ自然な補完関係にあるものと捉えている」とコメント。
「当社の目標は、将来的に従来の製品ラインアップを拡充する一助となるような、新技術の選択肢を提供することだ。だからこそ、食肉業界全体との開かれた対話が不可欠だと考えている」とし、ほかの培養肉企業と食肉業界との間でも同様の連携が進むことを期待すると述べました。
生産責任者として工場を案内したRadovan Čadekは、工場見学こそが最も説得力のあるアプローチだとし、「疑問や懸念に答える最善の方法は、技術を実際に見てもらい、生産プロセスのあらゆる側面についてオープンに議論することだ」と語っています。
欧州における支援制度の整備を訴え
協議の中では、製品の名称に関する議論も行われました。これは、米国全土で法制化の動きを促し、EUにおいても植物性食品の呼称を巡って表面化している問題です。
BeneMeatは、対外的に用いる表現と、製品ラベルに記載する文言で使い分けを実施。同社のMarek Širlは、「一般の人々に対しては『培養肉(cultivated meat)』という言葉を使うのが、技術と最終製品の両方を説明する上で最も明確だ。しかし当社の製品においては、現行の法規制や要件に完全に準拠する形で、細胞の由来を示す『培養細胞(cultivated cells)』という名称を使用している」と説明しています。
CEOのKřížは今回の訪問の機会を捉え、欧州の現状を米国や中国と比較して、政策的な支援を訴えました。同社は自社で開発を進めるにあたって公的資金の利用を見送っていますが、同じ技術を採用する製造業者を対象とした支援制度は整備されるべきだと主張しています。
業界団体の反応からは、当該技術を直ちに支持するわけではないものの、対話を継続する意向がうかがえました。ČSZMのSlanecは、「検証された事実、相互尊重、そして透明性に基づいた専門的な議論こそが、新技術や、将来の食料生産におけるそれらの潜在的な役割についての客観的な評価を可能にすると考えている」と述べています。
参考記事:
Dialogue Instead of Prejudice: BeneMeat Welcomes Representatives of the Czech Meat Processors Association
BeneMeat Opens Pilot Plant to Czech Meat Industry Body in Bid to Frame Cultivated Cells as a Complement, Not a Rival
Dialogue Instead of Division as Benemeat Opens the Door to Traditional Meat Industry


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