ドイツの乳製品メーカーBauer Groupが、プラントベース製品の製造・イノベーションセンターを開設

ドイツの乳製品メーカーBauer Groupが、植物性乳製品の製造を内製化するため、バイエルン州に製造・イノベーション拠点を新設しました。
植物由来の代替乳製品に対する需要の拡大に対応するにあたり、ドイツ国内のインフラや原料サプライチェーンが持つ強みに期待を寄せています。
植物性食品に用いる大豆ベースの自社製造が可能に
Bauer Groupは、代替乳製品に対する需要の増加に対応するため、バイエルン州ヴァッサーブルク・アム・イン(Wasserburg am Inn)に新たな製造・イノベーション施設を開設しました。
これにより、植物性ミルクやヨーグルト用の原料としてこれまで外部から調達していた大豆ベースを、自社で製造できるようになります。
原材料は近隣地域の農場から調達し、サプライチェーンの短縮や輸送に伴う排出量の削減につなげる計画。そのため、供給元の農場に対して、大豆などの作物を栽培品目に加えるよう要請しています。
新施設の技術基盤は、ドイツのエンジニアリング大手GEA Groupが提供し、約15カ月にわたるターンキー・プロジェクトとして工場の設計から建設、引き渡しまでを一括して請け負いました。生産は来月開始される予定です。
Bauer GroupのSebastian Bodmeierは、「試験、プロセス設計、エンジニアリング、導入のすべてについてGEA Groupからワンストップで提供を受けられたおかげで、プロジェクトを迅速に進めることができた。全体を通して窓口が一本化されていたため、品質を犠牲にすることなく、プロジェクトのあらゆる段階で時間の節約につながった」と話しています。
植物性食品大国ドイツの立地を生かす
Bauer Groupには、欧州における植物性食品の主要市場であるドイツの立地を生かす狙いがあります。The Good Food Instituteの調査によると、同国では昨年、牛乳やヨーグルトの代替品の購入量がそれぞれ8%および10%増加し、これらを合わせると植物性食品セクターの総売上高の47%を占めるに至りました。
CEOのHeiko Modellは、「サステナビリティとビジネスの両面から見て、今回の製造・イノベーションセンターの開設は、未来志向で前進するための極めて重要な一歩だ。植物性ミルクのローカル生産には大きな期待を抱いている」とコメントしています。
GEA Groupのプロジェクトマネージャーを務めるMichael Klamtは、今回のプロジェクトについて、同社が植物性食品を戦略的な成長分野に位置付ける理由を実証するものだったとコメント。「初期の実現可能性調査から稼働開始に至るまで、単独のパートナーとしてBauer Groupを支援できたことは、野心的なスケジュールを確実に達成する上で不可欠だった」と述べています。
同社は代替プロテイン生産への投資を積極的に進めており、細胞培養や精密発酵といったバイオ製造をカバーする拠点として、ドイツと米国にある2つのテクノロジーセンターに多額の資金を投じてきました。
そのほかにも、デンマーク(バイオリアクター)、ドイツ(細胞分離)、オランダ(植物性食品)にフードテックの拠点を展開。さらに、オランダのエーデにあるNizo Food Innovation Campus内のオープンアクセス施設「Biotechnology Fermentation Factory(BFF)」とも連携して、精密発酵およびバイオマス発酵のスケールアップラインの構築にも取り組んでいます。
参考記事:
GEA delivers plant base production for Bauer Dairy
Bauer Group Opens Plant-Based Production and Innovation Centre in Wasserburg
German Dairy Giant Bauer Opens Production Centre for Plant-Based Milk & Yoghurt
Bauer Group Launches Plant-Based Dairy Production in Germany


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