Refresco傘下となったSunOpta、約55億円を投じた植物性乳製品の専用ラインを稼働開始

今年初めにRefrescoに買収された米国の植物性乳製品メーカーSunOptaが、テキサス州の工場に3,500万ドル(約55億円)規模の製造ラインを増設し、生産能力を10%増強しました。

生産最適化によりサプライチェーンのレジリエンスを強化


「SOWN」、「DREAM」、「WEST LIFE」といった乳製品フリーのミルクやコーヒークリーマーのブランドで知られるSunOptaは、2023年後半にテキサス州で広さ285,000平方フィート(約26,500平方メートル)の工場を開設。

当初から400,000平方フィート(約37,200平方メートル)まで拡張できる設計がなされていましたが、このたび高まる消費者需要に応えるため、4本目となる製造ラインを新設しました。

これにより、生産ネットワーク全体の能力が10%向上すると見込まれ、さらに顧客への配送拠点に近い場所での生産が可能になります。

CEOのBrian Kocherは、この拡張は「既存の拠点と能力に投資することで、現在および将来にわたり顧客が必要とする規模、柔軟性、信頼性をもって顧客を支援する体制を強化する取り組みの一環だ」と説明しました。

同施設は持続可能性にも配慮して設計されており、年間最大2,000万ガロン(約75,700トン)の節水が可能な水再利用設備、消費電力を45%削減する高効率HVAC(空調)システム、エネルギー使用量を95%削減するLED照明や給湯システムを導入しているほか、オフィスや研究所の建設にあたっては40%以上リサイクル素材を使用しています。

SunOptaは、今年2月にオランダの飲料大手Refrescoに約11億ドル(約1,730億円)で買収されました。Refrescoはこの買収によって北米における事業基盤を強化し、外食産業や新規カテゴリーへの進出を加速させています。

業界のトレンドに反する成長を遂げる


SunOptaは顧客や消費者へのアクセス向上と効率化を図り、6つの市場で7箇所の製造拠点を運営。

「植物由来のミルクやコーヒークリーマー、茶、ブイヨンなど、さまざまな形態の製品に対する需要が高まっており、テキサス工場の拡張は、その勢いに正面から応えるための体制を整えるものだ」とKocherは述べています。

米国市場では昨年、代替ミルクの売上高と販売数量がそれぞれ2%と5%減少しましたが、SunOptaはこの落ち込みに逆行する動きを見せました。2025年度第3四半期には売上高が2億540万ドル(約323億円)に達し、前年同期比17%近い増加を記録しています。

同社はまた、ワシントン州にフルーツスナックの生産ラインを新設。Kocherは今年初め、テキサス州の拠点の拡張と合わせて、「2028年末までの市場の需要予測に対応できる体制にある」と語っています。

植物性ミルクの製造拠点に関連する最近の動きとしては、ミシガン州がFenton Food and Beverageの大規模工場設置プロジェクトに対し、96万ドル(約1億5,100万円)の助成金を交付しました。一方でダノンは、ニュージャージー州で25年間にわたって稼働させていた植物性乳製品工場の閉鎖を決定しています。

参考記事:
SunOpta | LinkedIn
Beverages Are Booming: SunOpta, Now Part of Refresco, Expands Production in Midlothian – SunOpta
Now Part of Refresco, SunOpta Opens $35M Production Line for Plant-Based Dairy
SunOpta Adds Fourth Line to Texas Production Facility | Food Engineering

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