スウェーデンのVeg of Lundが、植物性アイスクリームの国内特許を取得

Veg of Lundが、植物性アイスクリームの特許出願SE 2250375-9に対して、スウェーデン知的財産庁(Swedish Intellectual Property Office)の承認を得たと発表しました。これにより、同製品はスウェーデン国内の市場において保護されることとなります。

新しいヴィーガンアイスクリームは、非常にクリーミーな口当たりと味わいが魅力。同じ技術に係るPCT出願(特許協力条約に基づき、条約加盟国すべてにおいて効力を持つ国際特許出願)も実施されています。

スウェーデンの名門、ルンド大学の科学研究に根ざしたフードテック企業として、スウェーデン株式市場に上場するVeg of Lund。

2016年に同社を創業し、現会長を務めるEva Tornberg教授は、ジャガイモの持つサステナブルな代替プロテインとしての可能性に着目。ジャガイモと菜種油のエマルジョンを作る熱安定性の高い製造方法を開発し、特許を取得しました。

ジャガイモに含まれるアミノ酸のプロファイルは卵と同じな上、最も一般的な14品目のアレルゲンを含まないという利点も。

Tornberg教授は、「ジャガイモというスウェーデンでは特に身近な作物を原料としていることからも、ユニークで強力な特許を取得できたと思う」と語っています。

同社は2021年発売のジャガイモをベースにした植物性飲料「DUG」で、スウェーデンおよび欧州の特許を取得しており、オーストラリア、カナダ、中国、香港、インド、日本、韓国、タイ、アラブ首長国連邦(UAE)、米国でも出願済み。スウェーデン国内では、同じくジャガイモベースの「DUGスムージー」でも特許を保持しています。

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