Juicy MarblesとRevo Foods、マイコプロテインを原料にしたホールカットサーモンを米国市場に投入

植物由来のホールカット代替肉で知られるスロベニアのJuicy Marblesが、コラボシリーズの第2弾として「Kinda Salmon」を発売しました。先月1,000個限定でオンライン販売され、1時間で完売した「Kinda Cod」に続くものとなります。

植物性代替魚の顕著な需要を捉える


オーストリアのバイオマス発酵スタートアップRevo Foodsとの提携により作られた「Kinda Salmon」は、植物性代替魚市場のギャップを埋めるべく設計されました。

Juicy Marblesによると、ほとんどの植物由来製品はパン粉をまぶしたり、あらかじめフライにしたりしてあるため料理への応用範囲が限られており、さらに脂肪分や塩分も過剰に含まれているとのこと。

同社は料理の柔軟性を高めるため、できる限り生の食材に近いものを提供することを目標としており、マイコプロテインを原料に、柔らかくもしっかりとした噛みごたえをもたらす斬新な構造化製法を採用。さまざまな料理に使える「生」のフィレとして製品化しました。

共同創業者のLuka Sinčekは、「包装された調理済み食品ではなく、本物の食材のように感じられる植物由来の代替魚製品に対する需要があるのは明らかだ」とコメント。

「Kinda Salmon」は1食あたり13gのタンパク質と、微細藻類オイル由来のオメガ3脂肪酸を含み、DHAとEPA併せて191mgを摂取可能。さらに、食物繊維は1日の推奨摂取量の18%、ビタミンB6は30%、ビタミンB12と葉酸はそれぞれ40%含まれています。

現在のところ、米国ではオンラインストアでのみ購入でき、英国での発売も予定。その他の欧州諸国では、Revo Foodsの製品を扱う小売店で販売されます。

企業間のコラボレーションで米国市場を開拓


両社とも過去1年間で新商品の発売ラッシュを続けており、Juicy Marblesは今年「Meaty Meat」シリーズからラムとポークの2製品を米国で発売しました。

一方のRevo Foodsは、3Dプリントしたヴィーガンタラ「EL BLANCO」などの新製品のほか、昨年数量限定で発売して好評を得た世界初のヴィーガンタコ「THE KRAKEN」を通常のラインアップに加えています。

両社のコラボの第1弾として先月発売された「Kinda Cod」は、初期の顧客から絶賛され、SNSのアカウントにも多数のメッセージが寄せられました。

Revo Foodsは、Juicy Marblesとの協業を通じて、コア技術の革新という強みに集中しながら、米国市場を効率的に開拓する戦略。

創業者でCEOのRobin Simsaによると、同社の製品はこれまで欧州でのみ供給されてきましたが、米国で「行き場のない需要」が高まっているのを目の当たりにしたといい、Juicy Marblesの発達した販売網を活用することで、その需要を満たせる見込みです。

「この業界はまだ黎明期にあり、比較的ニッチな状態だ。だからこそ、家庭の食卓の定番になることを目指す上では、このような企業間のコラボレーションが非常に重要になる」とSimsaは語っています。

参考記事:
Robin Simsa | LinkedIn
Juicy Marbles and Revo Foods Launch Kinda Salmon Plant-Based Filet
Juicy Marbles & Friends Launches Whole-Cut Plant-Based Salmon
Juicy Marbles, Revo Foods Build on Viral Success of Alt-Seafood Collaboration with Kinda Salmon

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