Bactolifeが腸内環境の健康維持を助ける結合タンパク質サプリメントを米国市場に投入

デンマークのバイオテクノロジー・スタートアップBactolifeが、Healthgevityとの提携により米国市場に参入しました。結合タンパク質のブランド「Helm」から、腸の健康をサポートするサプリメント「GUTgevity」を発売しています。

健康的なマイクロバイオームの維持をサポート


今年初めに米国への進出資金として3,000万ユーロ(約53億2,000万円)を調達したBactolifeが、米国市場での展開をスタートさせました。

同社の「結合タンパク質」とは、ラクダ科動物の乳に含まれる免疫グロブリン(IgG)の分解された断片に着想を得た、新しい種類の食品・栄養成分。腸管内腔にある特定の有害な微生物代謝産物と結合して中和し、より健康的でバランスの取れたマイクロバイオーム(腸内細菌叢)の維持を助けます。

生産には、微生物を改変して標的タンパク質を作らせる精密発酵技術を用いており、プレバイオティクスやプロバイオティクス、ポストバイオティクスのみに頼った従来のマイクロバイオーム関連のアプローチとは一線を画します。

同社は、この結合タンパク質を「Helm」というブランド名で展開。今回、フロリダ州マイアミを拠点とするヘルシーエイジング(健康長寿)企業Healthgevityと提携して、米国市場における第1弾の製品となるサプリメント「GUTgevity」を発売しました。

この製品は、結合タンパク質に各種のバイオティクス、植物由来成分、真菌・細菌成分を組み合わせたものです。

欧州やアジアへの展開も見据える


米国ではおよそ3人に2人(64%)が腸の健康を優先事項と捉え、そのうち30%以上が食生活の改善や食物繊維の摂取量増加によって腸の健康維持に取り組んでいるといいます。

Netflixのドキュメンタリー『Hack Your Health』、パーソナライズ栄養アプリ「ZOE」、TikTokで火がついた「ファイバーマキシング(Fibermaxxing)」のトレンド、そしてGLP-1受容体作動薬の台頭などを背景に関心が高まってきました。

Bactolifeは、これまでの腸内環境の健康維持は主に、有益な微生物の導入や既存の腸内微生物のサポートに重点が置かれてきたと指摘。その一方で同社の技術は、既存のマイクロバイオーム関連のソリューションを補完する、異なるアプローチを採用しています。

結合タンパク質は、「seed(種まき)、feed(栄養供給)、defend(防御)」という枠組みに基づいて有益な微生物を導入し、それらが繁栄するために必要な環境を整えることで、腸内バランス、腸管バリア機能の健全性、マイクロバイオームの安定性を保ち、腸全体の健康をサポートするような設計。

CEOのSebastian Søderbergは、「バイオティクスの枠組みを超えるといっても、それらに取って代わるわけではない。当社の結合タンパク質は、腸内環境の健康維持という課題の異なる側面にアプローチしつつ、既存のマイクロバイオーム関連ソリューションを補完するように設計されている」と話しています。

同社は米国での展開に続き、欧州連合(EU)やアジア市場への展開も視野に入れており、将来的には低・中所得国の女性や子供へのアクセス実現を目指しています。

参考記事:
Bactolife launches Helm™ Binding Proteins in the U.S. to advance the next generation of gut health solutions – Bactolife
Bactolife enters US with Helm Binding Proteins via Healthgevity
Gutgevity: Bactolife Launches Binding Proteins in US to Supercharge Gut Health Market

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