The EVERY Company、米国でのアニマルフリー卵タンパク質の商業生産に向けADMと提携

精密発酵技術をリードする米国・カリフォルニア州の企業The EVERY Companyが、米国内でのアニマルフリー卵白タンパク質の生産に向けて、食品加工大手のアーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)と提携しました。
効率の良いスケールアップのため製造委託を活用
The EVERY CompanyはADMとの提携により、米国で精密発酵卵タンパク質「OvoPro」の生産を開始するための下地を作りました。ADMがアイオワ州クリントンに構える施設で、商業規模の生産を行います。
この工場は来年の稼働開始を予定しており、年間生産量は公表されていませんが、米国における精密発酵能力を備えた拠点としては最大規模とのこと。
The EVERY Companyは先月、医薬品メーカーHuvepharmaとの提携を拡大し、同社の子会社がブルガリアに保有する900万リットル規模の発酵施設を活用して、将来的に生産量を4倍に増やす体制を整えたばかり。
規模の拡大という最大の課題を達成する上で、適切なパートナーと組む製造委託のアプローチを採用し、スピードと効率を追求しています。
共同創業者でCEOを務めるArturo Elizondoは、ブルガリアと米国、いずれの施設でも同じ原料と発酵プロセスを用いると明かしました。「ADMとの提携の目的は、特に米国をはじめとする食品関連の各分野で急増するタンパク質需要に応えるべく、生産量を大幅に拡大し、より大規模な供給体制を築くことにある」と語っています。
急拡大する需要への対応が急務に
The EVERY Companyは、酵母の一種であるKomagataella phaffiiを改変して、精密発酵により複数のタンパク質原料を生産しています。
主力製品の「OvoPro」は、さまざまな用途で卵白の機能を代替できるオボアルブミン(卵白タンパク質)。米国における卵不足や価格高騰(一部では卵1個の価格が1ドルに達した州も)への対策として展開し、WalmartやTarget、Amazonで販売されている製品に採用されてきました。
2026年の最初の4カ月間だけで、前年の総受注量の550%に相当する受注を記録しており、こうした状況に対応するため大規模な生産能力を有する企業との提携が急務となっています。
ADMのイノベーション・成長担当副社長を務めるKris Luttは、「卵のような従来のタンパク源は、今後も世界中の食生活において極めて重要な役割を果たし続けるだろう。とはいえ、高品質なタンパク質の供給を拡大できる革新的な新規原料の選択肢を加えることが、世界的に高まるタンパク質需要を満たす唯一の方法であるのも明らかだ」とコメント。
「The EVERY Companyとの提携を通じて、世界のタンパク質サプライチェーンを強化すると同時に、業界をリードする当社の精密発酵技術が既存の生産体制を補完し、供給を拡大し、顧客のイノベーションを支援し得ると実証していきたい」と話しています。
参考記事:
The Every Company partners with ADM to scale OvoPro protein supply chain
The Every Company Taps ADM to Produce Animal-Free Egg Protein at Commercial Scale in US
ADM and The Every Company team up to scale precision-fermented egg protein | FoodBev Media


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