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植物性ペットフードのメーカーOmniが、収益を10倍に伸ばし、シリーズAラウンドで約23.5億円の資金を調達

英国のヴィーガンペットフードメーカーOmniが、国内の販路拡大と米国市場への参入、そして犬用「オゼンピック」型製品の発売に向けて、シリーズAラウンドで1,100万ポンド(約23億5,000万円)の調達を行いました。

過去1年間で収益が10倍に


ロンドンを拠点とするOmniは、昨年BBCの人気テレビ番組『Dragons’ Den』に出演して75,000ポンド(約1,600万円)の投資を獲得しました。

その反響は大きく、出演後の3カ月間で2万人の新規顧客を獲得し、売上高が130%増加。現在では収益が10倍に伸び、年間売上高100万ポンドの規模から、1,300万ポンド(約27億8,000万円)近くにまで成長しています。

この売り上げ増を受けて、同社は新たにシリーズAラウンドでの調達に成功。今回の投資はIW CapitalRedrice Venturesが主導し、上記の番組内で初期投資を決めていた起業家のDeborah Meadenも出資比率を引き上げました。

調達した資金は、英国の主要小売店を含む国内での販路拡大や、米国市場への参入に向けた市場調査に充てる予定。さらに、昨年「LeanPaws」という名称で発表した、犬用の「オゼンピック」型減量サプリメントの開発も進めます。

Omniの成功は、ペットがもたらす環境影響に対する問題意識を反映したものです。英国でドッグフードに使用される原材料の生産は、同国の温室効果ガス総排出量の約1%を占めており、ヴィーガンペットフードは、犬や猫に関連したカーボンフットプリントを低減させる最も効果的な手段とみなされています。

酵母、藻類、豆類を原料とするOmni製品のレシピは、一般的な肉ベースのドッグフードと比較して、排出量を73%削減。同社のこれまでの製品販売によって、CO₂換算で850万kg以上の排出が回避されました。

犬の過体重を解消するサプリメントの発売へ


Guy SandelowskyShiv Sivakumarが2020年に立ち上げたOmniは、獣医師が監修した犬用のフードやサプリメントを幅広く展開。サプリメントには、皮膚や口臭のケアから、マルチビタミン、プレバイオティクス、プロバイオティクスと多様な種類があります。

さらに同社は、デンタルスティック、シャンプー、リラックス効果のあるディフューザーも販売しており、過敏症やアレルギー、不安感、腸のトラブルなどを抱えるペットのニーズに応えてきました。

現在開発を進めている「LeanPaws」は、GLP-1(食欲抑制ホルモン)と同様の作用をもたらす食物繊維やレジスタントスターチ(難消化性デンプン)に加えて、最適な脂質代謝を促すプレバイオティクスやプロバイオティクスを配合した製品。

現在、英国の犬の46%が過体重の状態にあり、関節炎、糖尿病、心臓病、がんのリスクが高まっているとされています。

Omniが実施したプラセボ対照試験では、過体重の犬に「LeanPaws」を与えたところ、77%が実質的な副作用なしに減量に成功しました。さらに、63%で体脂肪率の低下が見られたほか、42%で食べ物をねだる要求行動の減少し、より強い満腹感を得ていたことが確認されています。

参考記事:
Shiv Sivakumar | LinkedIn
Vegan Pet Food Brand Omni Raises £11M After Year of Tenfold Growth
Dragons’ Den Startup Omni Fetches $14.5M in Funding for Plant-Based Dog Food
Omni Pet raises funds, readies “Ozempic-style” dog product

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