HerbalifeとIIT Madras、インドのバイオ製造の波を加速させる植物細胞培養センターを開設

米国のサプリメント大手Herbalifeとインド工科大学マドラス校(IIT Madras)が、バイオ製造および次世代ヘルスケア製品の発展を目指して、植物細胞の培養技術を開発する新たな拠点を立ち上げました。
産学連携を促進するバイオ製造ハブに
多国籍企業との連携によって、植物細胞の培養技術に関する専門拠点が開設されました。この分野における橋渡し研究とイノベーション創出に注力するインド初の施設として、同国を世界的なバイオ製造のハブに据えることを目指しています。
焦点を当てるのは、制御されたバイオリアクター内で植物細胞を懸濁培養し、高付加価値な成分を持続可能な方法で生産する技術。
インド南東部の沿岸に位置するチェンナイに設置される新センターでは、この技術を活用して、ハーブ由来バイオマスの大規模生産の実現と、成分を強化したハーブエキスや価値の高いファイトケミカルの開発を進めます。
施設内には、植物細胞用に設計されたバイオリアクター、高度な分析プラットフォーム、パイロットスケールの加工設備が導入され、上流工程(培養)と下流工程(精製・加工)を統合。
技術移転の推進、イノベーションと起業家精神の醸成、そしてバイオ製造分野における熟練した人材の育成を図るほか、産学連携を活性化させて、知的財産の創出やスタートアップの育成を促進するとともに、持続可能な生産システムによって輸入依存度の低下を目指します。
官民が「BioE3」政策を強力に推進
インド政府は、国内各地にバイオ製造拠点やバイオファウンドリを設置することで、技術開発と商業化の加速を目指す「BioE3」政策を2024年から進めてきました。
ベンガルールに代替プロテイン分野のインキュベーション拠点とイノベーションセンター(スケールアップ施設)が設置され、昨年はハイデラバードに国内初の動物幹細胞を集めたバイオバンクが開設。
今年4月には、マイスールに「BIRAC-BioNEST」インキュベーションセンターを正式に立ち上げました。こちらは、精密発酵やCRISPR-Cas9といった技術の商業化を実現できるよう、スタートアップ企業を支援するための施設です。
続けて、代替プロテインの研究と産業利用との間のギャップを埋めることを目的とした、総工費4億2,000万ルピー(約7億2,000万円)という「BioFoundry Centre」の起工式が執り行われました。
民間部門でもこうした動きが加速しており、スイスのスタートアップ企業Planetaryは、インドの製糖業者Dhampur Bio Organicsと提携し、製糖工場の一つでマイコプロテインの生産を開始する計画を進めています。
また、インド企業のPreferCoは、ドイツのバイオテクノロジー大手Glattと協力して、ハイデラバードに精密発酵のスケールアップセンターを立ち上げました。
参考記事:
Herbalife and IIT Madras Launch India’s First Centre of Excellence on Plant Cell Fermentation Technology
Herbalife India & IIT Madras Sign Agreement to Establish Plant Cell Fermentation CoE | Herbalife India
Herbalife, IIT Madras Open Plant Cell Fermentation Centre to Fuel India’s Biomanufacturing Wave


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