BioHarvest Sciences、植物細胞培養へのAI導入に向けてイスラエル政府から約2.3億円の助成金を獲得

植物由来の素材を手掛けるカナダ企業のBioHarvest Sciencesが、イスラエル・イノベーション庁(IIA)から433万シェケル(約2億3,100万円)の助成金を獲得しました。

開発製造受託(CDMO)事業の顧客に向けた植物由来化合物の開発を加速させる目的で、独自の「Botanical Synthesis」プラットフォームにおける人工知能(AI)および高度なデータサイエンスの活用を推進します。

AI技術の導入で収量を最大化


今回の資金調達は、植物細胞培養を従来の試行錯誤に頼るアプローチから脱却させ、より予測可能なデータ駆動型のシステムへと転換する取り組みを支援する目的で行われました。

BioHarvest Sciencesは、バイオインフォマティクス、ケモインフォマティクス、AIを用いて植物細胞の増殖の成否を予測しつつ、代謝生成物の収量を最大化するプラットフォームの構築を目指しています。

新たな資金を得て、既存の開発ワークフローに機械学習、データサイエンス、コンピュータビジョン、ハイスループット・デジタルセンシングを統合する計画。

独自の機械学習による予測モデルとリアルタイムのデジタルセンシングを組み合わせることで、最適な生物学的経路を特定し、多様な植物種にわたって生物活性物質の収量を向上させる試みを加速させられるとしています。

今年に入って2件目の助成金を獲得


BioHarvest Sciencesは2007年、Yochi HagayZaki Rakibが創業しました。イスラエルのレホヴォトに研究拠点を、カナダのバンクーバーに本社を置いています。

主に2つの事業を展開しており、1つは、新規の植物由来化合物を求める顧客向けに受託開発・製造を行う事業。もう1つは、赤ブドウ由来のサプリメント「VINIA」を主力製品とする機能性食品・サプリメント事業です。

今回の助成金は、同社が今年IIAから受け取った2件目の資金となります。最初の資金提供は、生産現場への自動化技術や機械学習の導入による規模拡大に重点が置かれていました。

そして今回発表された助成金は、予測AIを活用して初期段階の研究開発を効率化することに特化。これら2つのプログラムは、一方が研究室での発見、もう一方が大量生産を担うという形で、同一事業のプロセスの両端をそれぞれカバーするものです。

助成金は、株式の希薄化を伴わない資金提供の一形態として無利子融資の形で授与され、株式などの新規発行はありませんでした。返済は、事前に設定した商業的なマイルストーンの達成を条件としており、当該プロジェクトから生み出される将来の収益のみを原資として行われます。

参考記事:
BioHarvest Awarded $1.4M Grant from the Israel Innovation Authority to Pioneer AI-Driven Plant-Cell Synthesis – BioHarvest Sciences Inc.
BioHarvest Secures $1.4M Israeli State Grant to Bring AI Into Plant-Cell Development
BioHarvest secures US$1.4 million Israel Innovation Authority grant to advance AI-powered plant cell synthesis | PPTI News

関連記事

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。