イスラエルのMush Foods、米国で外食産業向けに菌糸体原料を発売

イスラエル・テルアビブに拠点を置くスタートアップ企業のMush Foodsが、菌糸体ブレンド原料「50Cut」の米国市場での発売を発表しました。

ハイブリッド肉用の菌糸体原料


代替肉、特にハイブリッド肉製品用の菌糸体原料を開発するMush Foodsは昨年、ハイテク産業に投資を行うイスラエルのViola Venturesがリードインベスターとなったシードラウンドで、620万ドル(約9億1,800万円)を調達。

これにより実現させたイスラエルでの「meat-plus」シリーズ発売に続けて、米国のレストラン市場に菌糸体ブレンド原料を導入しました。

牛ひき肉や鶏肉、魚を使った料理の持続可能性、栄養、風味を改善させながら、食卓から肉をなくすのではなく、減らすことを目的としています。

現時点では、製品が使用される具体的な外食パートナーやシェフを公表していませんが、近日中に流通が開始される見込みです。

従来の食肉を下回る価格を実現


50Cut」は、Mush Foods独自の地上栽培技術により生産。アップサイクルした食品や農業廃棄物を栄養分に固体発酵を行い、食品グレードの菌糸体をわずか8日間で急速に成長させることが可能です。

シイタケやエリンギなど数種類の菌糸体を使用し、シェフが料理に取り入れやすいよう、うま味成分をあらかじめブレンド。この原料を用いることで、ハンバーガーパティに使われる牛肉の50%を代替することができます。

β-グルカンなどの食物繊維に加え、カリウム、鉄分、カルシウムといった栄養素を豊富に含んでおり、栄養面でのメリットも。また、9種類の必須アミノ酸をすべて含んだ完全タンパク質でもあります。

50Cutのもう一つのセールスポイントが、コスト効率が高く「収益にプラスの影響を与える」こと。米国内の提携農場で生産しているところが鍵で、物流コストや輸送に関連する排出を削減できるといいます。

同社の共同創業者でCEOのShalom Danielによると、価格設定も従来の食肉を下回る見込み。「環境面でいくら優れた製品でも、経済面で優れていなければ成功することはできない」とコメントしています。

参考記事:
The future of alt meat is hybrid, says Mush Foods as it launches mycelium blends in US market
Mush Foods Debuts ‘50Cut’ Mushroom Blends for US Foodservice Amidst $6.2M Seed Round

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