英国のヴィーガンミートブランドTHISがイケアと提携、今月よりレストランで販売開始

英国の植物性代替肉ブランドTHISが、家具販売大手イケアとの新たなパートナーシップ締結を発表しました。英国で展開する19のイケア店舗に併設されたスウェーデンレストランで、「THIS Isn’t Pork Sausages」の販売が開始されています。

積極的に代替肉の新製品を投入


THISのソーセージは、マッシュポテトと合わせたメニューとして提供されますが、マッシュポテトの原材料に牛乳が含まれているため、ヴィーガン対応にするにはフライドポテトへの変更が必要とのこと。

レストランではほかにも植物性のミートボールとチキンフィンガーを購入でき、スウェーデンビストロでは植物性のホットドッグ、ナゲットも提供されています。

THISは昨年6月にシリーズCラウンドで2,000万ポンド(約38億5,000万円)の資金を確保し、その後ブランドアイデンティティとパッケージの刷新を発表。

新製品の投入も立て続けに行い、先日にはVeganuary(毎年1月にヴィーガンのライフスタイルの実践を呼びかける運動)に向けて、国内の大手スーパーSainsbury’sとAsda、Morrisonsで新たな冷凍製品ラインを発売しました。

2025年までにレストランメニューの半数を植物由来に


1943年設立のイケアは持続可能性への取り組みとして、以前からレストランでの植物性食品の導入を進めてきました。植物性食品をより身近で手頃なものにするため、いくつかの人気のある植物性メニューを、対応する通常メニューより安価に設定するなどの施策も講じています。

2020年8月にスウェーデン風ミートボールのヴィーガンバージョン(プラントボール)を発売して以来、日本の店舗でもプラントベースのカレーやソフトクリームを提供しており、2025年までにレストランで提供する主食の50%、フードマーケットで販売する包装食品の80%を植物由来のものにすることを約束しています。

代替プロテイン開発のスタートアップ企業とも協力関係を築き、韓国発のブランドUNLIMEATとの提携では、植物性の照り焼きビーフを香港で発売。

カナダの代替シーフードメーカーNew School Foodsにも投資を行っており、レストランで提供される料理のうち2番目に大きいカテゴリーになっているというサーモンについても、ヴィーガン対応が実現するかもしれません。

参考記事:
IKEA to serve THIS brand sausage | Alt Meat
Vegan Meat Brand THIS Announces IKEA Partnership
IKEA to serve THIS plant-based sausages

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