米Mushroom Squared、代替肉の枠にとどまらない健康メリットをもたらす機能性タンパク質の提供へ

米国・ニューヨークのスタートアップ企業Mushroom Squaredが先月、代替肉の枠を超えて広範なウェルネス領域をターゲットとし、機能性を持った加工度の低いタンパク質製品の開発に注力すると発表しました。

キノコが持つ栄養上の利点を享受できる食品形態を生み出すべく、垂直統合型の機能性食品プラットフォームを構築。これらの製品を、従来のサプリメントに代わる選択肢として位置付けています。

「非超加工食品」の認証取得を目指す


超加工食品(UPF)に対する消費者の懸念が高まり、それに伴って過度に加工された代替肉も避けられる傾向にある中、Mushroom Squaredは、「ホールフード」製品への取り組みを強化する新たな代替プロテイン企業となりました。

社名のとおり、同社の初期製品ラインアップはいずれも、マイタケとエンドウ豆タンパク質を主原料とした正方形のパティで、それぞれ異なる健康機能をうたったものです。

「腸と心臓のバランス」および「代謝の健康」に寄与するパティには、リンゴ酢、シトラスファイバー、発酵タピオカデンプンなどを配合。もう1つの「認知機能の調和」をうたう製品には、それらの成分に加えてヤマブシタケが配合されています。

1食分(90g)あたり13~14gのタンパク質と4~6gの食物繊維を含み、米国で最も求められている2つの栄養素の供給源となります。

クリーンラベルは、単なる業界の流行語から、CPG(消費財)セクターにおける製品の重要な特性へと進化。昨年北米で発売された食品・飲料の3分の1以上がクリーンラベルをうたっており、中でも「添加物・保存料不使用」が最も頻繁に強調された特性でした。

調査によると、米国人の79%が超加工食品を公衆衛生上の「重大な脅威」と捉えていて、82%が「人工的な成分やなじみのない成分が少ない食品ほど健康的である」と考えているとのこと。

Mushroom Squaredはこうした背景から、競合ブランドとの差別化のため、米国国立科学財団(NSF)が支援するNon-GMO Projectが昨年開始した、「Non-UPF Verified(非超加工食品)」の認証取得を目指しています。

高級キノコをニッチから身近な食品に


Mushroom Squaredの創業者でCEOのShekhar Patelは、「キノコは食と栄養を結び付けるものであり、独自の可能性を秘めている」とコメント。「当社の狙いは、単なる植物性代替肉のメーカーになるのではなく、キノコの持つ栄養特性を日々の食事に取り入れられるような食品を開発することだ」と述べました。

キノコにはβ-グルカン、食物繊維、抗酸化物質、その他の生物活性物質といった天然成分が含まれており、それらが機能性食品分野での関心を高めていると説明しています。

同社親会社のMushrooms and Moreは、1983年から40年以上にわたって高級キノコの流通を手掛けてきました。

現在は、ニューヨーク州内にある元刑務所だった建物を改修した約80,000平方フィート(約7,430平方メートル)の施設で、キノコの生産・加工体制を拡大しつつ、付加価値の高い食品や原材料の展開を進めています。

「真に有意義な健康上の利点をもたらす特別なキノコは、現状ではニッチ製品としての価格設定やポジショニングに留まっている。そうした利点のある製品を一般の消費者が購入しやすい価格で提供するのが、当社の目標だ。それを大規模に実現する唯一の方法は、自社でサプライチェーンを管理することであり、これが将来の成長に向けた強固な基盤になると考えている」とPatelは話しています。

参考記事:
Mushroom Squared Goes Beyond Plant-Based Meat to Offer Wellness-Minded Functional Proteins
Mushroom Squared Pivots to Maitake Mushroom based Functional Food as Americans Sour on Ultra-Processed Alternatives

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