イスラエルのRedefine Meat、英国のネットスーパーOcadoを通じて小売業に参入

高品質の動物肉にも匹敵するとしてミシュランの星付きシェフからも支持を受けるイスラエルの植物性代替肉企業Redefine Meatが、英国のネットスーパーOcadoを通じた同国小売市場への進出を発表しました。同時に、オランダの小売最大手Albert HeijnおよびCrispとも提携に至っています。

消費者からの要望に応え小売りに進出


現在、世界中の4千を超える外食店舗に製品を提供しているRedefine Meatですが、家庭で調理できる代替肉に対する消費者需要の高まりを受け、小売りへの進出を決定。

Marco Pierre-WhiteRon BlaauwAlexis GauthierRobin Gillといった専門家やミシュランの星付きシェフたちもその品質を保証する代替肉が、一般の消費者にも購入が可能になりました。

Ocadoでは、ハンバーグや牛ひき肉など同社の冷凍商品6種が、1パック4.0~4.5ポンド(約750〜840円)の価格で販売されています。同社は3Dプリント技術を用いたホールカット肉で知られていましたが、製品化においては伝統的な食肉製造のプロセスと原材料を使用

いずれの製品も、持続可能性に配慮した植物由来の原材料を使用し、コレステロールや遺伝子組み換え物質は一切含んでいません。

来年にも初の3Dプリント代替肉を小売り販売へ


Redefine Meatの英国事業を牽引するSimon Owenは、「地球と動物に優しい植物由来の美味しい肉を広めるという目的を達成するため、製品の品質と汎用性という2つの難題を克服した。外食市場において料理界の最高レベルにまで浸透することに成功した今、小売部門をも大きく破壊できると信じている」と語っています。

同社は第2段階として、来年に英国でもスーパーマーケットでの店頭販売を開始するべく、3Dプリントしたホールカット肉を含めた新しいチルド製品シリーズを開発中とのことです。

オーストリアでは今年、世界初の3Dプリント食品がスーパーの棚に並びました。Revo Foodsによるマイコプロテインベースのサーモンフィレは、日本のメディアでも多数取り上げられるなど注目を浴びています。これに続き、来年にもRedefine Meatが初の3Dプリント代替肉を発売するかもしれません。

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