米Modern Meadow、エボニックと提携しアニマルフリーのコラーゲンを製品化へ

アニマルフリーのレザー製品を手掛ける米Modern Meadowが、サステナブルでクリーンな美容製品の開発に向けて、各種業界向け特殊成分大手の独エボニックとのパートナーシップを締結したことを発表しました。

この新しいパートナーシップのもと、Modern Meadowの革新的な発酵ベースの技術「Bio-Coll@gen」と、エボニックの有する美容・パーソナルケア成分の専門知識・販売網を組み合わせ、新たな処方の開発や既存製品の強化につなげる考えです。

エボニックのケアソリューションズ部で活性成分担当副社長を務めるRicardo Willemannは、「消費者のサステナビリティへの意識が高まるにつれ、世界の美容・化粧品ブランドには、その価値観に合致した製品造りが求められている。Modern MeadowのBio-Coll@genは、安全性が高く効果的、かつ持続可能なソリューションとなるだろう」と述べています。

動物性コラーゲンの欠点を補う新技術


Modern Meadowは、動物由来のコラーゲンに代わる安全で大量生産可能なものを見つけるという、化粧品・スキンケア業界の長年の課題に対する革新的な解決策を提示。動物性コラーゲンには長い歴史があり、コスト効率が高い一方、感染症やウイルス媒介のリスク、アレルギー性、不快な感触といった欠点があります。

従来の代替品には、動物性コラーゲンに匹敵するような機能性はありませんでした。しかし、Modern MeadowのBio-Coll@genでは、乳児の肌に多く存在し、加齢とともに減少していく貴重なヒトⅢ型コラーゲンを精密発酵により生産。環境に優しく、生物活性を持った成分の実現に成功しました。

Ⅲ型コラーゲンをより多く生成するよう肌本来の能力を引き出し、アンチエイジングに強力な効果が期待できます。

同社CEOのCatherine Roggero-Lovisiは、「環境と生物多様性を守るため、アニマルフリーの美容製品に必要とされる真にクリーンな原料を、美容業界に供給していきたい」と語りました。

Bio-Coll@genは、2023 Edison Awards「製品デザイン」部門で銅賞を受賞。アンチエイジング効果で若々しく健康な肌を作ります。生体刺激作用があり、皮膚のコラーゲン産生を増加させる機能も。また、GMOフリー、ヴィーガン、ハラールの認証も取得しています。

提携先のエボニックにとっても、サステナブルで効果が高く、高品質の化粧品やスキンケア製品を作る、理想的なソリューションになると見られます。

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