植物性シーフードを手掛けるOshiが、売上高4倍増を受けて約4.8億円の資金調達に成功

ホールカットの植物性シーフードを手掛けるOshiが、ラテンアメリカ最大手のシーフードメーカーから300万ドル(約4億7,800億円)の戦略的投資を獲得しました。
同時にWefunderで海外投資家にも開放されたクラウドファンディングを開始しており、最低投資額は250ドル(約4万円)です。
白身魚フィレの新製品を発売

食肉や乳製品業界のプレーヤーと比べて、既存のシーフードメーカーは植物由来の代替品への取り組みが遅れていた中、今回の投資は異例の信頼表明となりました。
Oshiの共同創業者でCEOを務めるOfek Ronは、「ラテンアメリカ最大手の伝統的なシーフードメーカーからの投資を得られたことは、植物性シーフードが食料安全保障の未来を担うという明確なメッセージだ。今こそ多くの人々に、この勢いに加わってもらいたいと考えている」とコメントしています。
Oshiはラテンアメリカに生産および流通の拠点を開設して、大規模生産体制の構築を進める計画。また、資金調達の発表と併せて、特許取得済みの3Dプリンティングによるホールカット成形技術を用いて18カ月かけて開発した、白身魚の新製品を発表しました。
従来の白身魚の繊細でほぐれやすい食感を再現し、「海の香り」をイメージしたフレーバーで味付けしたこの製品で、以前に米国市場に投入した植物性サーモンフィレを補完する目的です。
主な原料に使用しているのは、大豆タンパク質と、The Better Meat Co.から調達したマイコプロテイン。18.5gのタンパク質に加え、藻類オイル由来のオメガ3脂肪酸を豊富に含みます。
小売り・外食の両方で流通網を拡大中
Oshiは米国市場での地位を築きつつあり、Neat Burger、Veggie Grill、City Rootsなど100件を超えるレストランのメニューに製品を展開しています。これはSyscoとの販売契約によってさらに促進され、全米50州のフードサービス事業者に製品を卸すようになりました。
昨年夏には消費者への直接販売も開始。流通業者KeHEとUNFIのサポートを受けて、2026年までに686店舗への小売り展開を目指しており、Lassens、Mother’s Market、Earth Fareへの導入がすでに決定しています。
同社の2025年の売上高は、前年比4倍の成長を記録しました。流通網の拡大によって今年もさらに4倍の成長を見込み、売上高は100万ドル(約1億5,900万円)に達するとの予測です。
既存投資家のUnovis Asset Managementは声明の中で、「シーフードは、代替プロテイン革命における最後のフロンティアの一つだ。植物性食品が肉や乳製品業界にもたらす影響は、すでに目にしてきた。Oshiは、米国で最も消費されているシーフードであるサーモンにも同様の変革をもたらそうとしている」と述べました。
スウェーデンのオーツミルク大手Oatlyの共同創業者で、Oshiの既存投資家でもあるBjörn Östeは、「私は何十年もかけて、ニッチなアイデアから世界的なリーダーへとOatlyを成長させ、業界を牽引する企業を築き上げてきた。その経験から、この分野で成功することがいかに難しいかを痛感している」とコメント。
「2022年に初めてOshiの試作品を試食した時、やはり困難な挑戦だと感じ、Ofekに投資を思いとどまらせようとした。それでも同社は実行力をもって魅力的な製品を開発しただけでなく、独自の生産プロセスを構築し、真の優位性を確立した」と評しています。
参考記事:
Ofek Ron | LinkedIn
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