The EVERY Company、製薬会社Huvepharmaとの提携でアニマルフリー代替卵の生産能力増強へ

米国の精密発酵スタートアップThe EVERY Companyが、急激な需要の拡大を受けて、ブルガリアの製薬会社Huvepharmaと生産能力の拡張に関する合意を締結しました。
需要に応え、生産能力を4倍に増強へ
The EVERY Companyは、2026年の最初の4カ月間で、前年の総受注量の550%に相当する受注を記録したとのこと。TargetやWalmartといった大手小売店への製品展開に加えて、ECやフードサービス業界の顧客からの需要増加が成長を牽引しました。
迅速にスケールアップする必要に迫られた同社は、このたび製薬会社Huvepharmaとの提携を大幅に拡大。これにより、Huvepharmaの製造を担う子会社Biovet ADがブルガリアに保有する、900万リットル超の発酵能力を持った欧州最大級の発酵施設の一つを活用できるようになりました。
Biovet ADはブルガリア国内に3つの発酵施設を運営しており、欧州連合(EU)と米国食品医薬品局(FDA)の両方からGMP認証を取得しています。
The EVERY Companyの共同創業者でCEOを務めるArturo Elizondoによると、両社は過去3年間にわたって共同で製造を行っており、この1年間は生産能力増強のために投資を行ってきました。
昨年時点で63,000リットル規模で発酵を行い数トンの製品を生産していましたが、今回の提携で複数の発酵タンクを備えた施設を同社の専用施設へと移行させ、卵タンパク質「OvoPro」の生産能力を4倍に増強できる見込みです。
初期コストを抑えて業界のボトルネックを解消
2014年に設立されたThe EVERY Companyは、酵母菌株(Komagataella phaffii)を用いて卵タンパク質のオボアルブミンを生産しています。
主力製品の「OvoPro」粉末は、ベーカリー製品、スナック、菓子、パスタなどの用途において、従来の卵白の持つ結合性や起泡性を再現。
最長24カ月間の常温保存が可能で、コールドチェーン輸送も不要なため、食品メーカーにとっては従来の卵の供給に比べて大きなメリットのある選択肢となります。この原料は、2021年に米国でFDAの販売認可を取得しました。
同社はこれまでに2億8,800万ドル(約466億円)以上を調達しており、昨年末には5,500万ドル(約89億円)のシリーズDラウンドを完了しました。
コロンビア最大の食品加工コングロマリットGrupo Nutresaや、英ユニリーバ傘下の植物性代替肉ブランドThe Vegetarian Butcherなど、多くの企業との提携も実現。
さらにはオランダの精密発酵企業Viviciおよびアブダビ投資庁と協力して、容量400万リットルの精密発酵施設の設立を検討中です。
「施設を新しく所有するには2億ドルを超える費用がかかり、数年ものリードタイムを要することから、この業界では製造が大きなボトルネックとなっていた」とElizondoは説明。
「世界が求める安定したタンパク質需要を満たすには、優れた科学技術に加えて、世界クラスの製造パートナーが必要だ。適切なパートナーがいれば、より迅速かつ資本効率の良い規模拡大が可能になる」と述べています。
参考記事:
The EVERY Company Quadruples OvoPro Capacity After Orders Surge 550% in Four Months
The Every Company Boosts Animal-Free Egg Capacity with Huvepharma After 550% Hike in Orders
The EVERY Company and Huvepharma quadruple OvoPro egg protein production capacity amid 550% order growth | PPTI News


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