米MALK Organics、2025年の売上高46%増を受けて高タンパクの植物性ホールミルクを発売

クリーンラベルの代替ミルクで知られる米国・テキサス州のブランドMALK Organicsが、高タンパクかつ無添加の新製品「Whole MALK」を発売しました。
売上高が1億ドルに迫る成長を遂げた1年を経て、同社にとって「これまでで最大のイノベーション」と位置付ける製品で、さらなる拡大を図ります。
複数の植物由来原料を組み合わせた代替ミルク

新製品の「Whole MALK」は、大豆、ココナッツ、カシューナッツ、エンドウ豆タンパク質をベースに作られたもの。全米のWhole Foods Market、Target、Sprouts Farmers Marketで販売されています。
乳化剤や増粘安定剤などの添加物を一切使用せずにタンパク質含有量を高めつつ、牛乳に近い味わいをより忠実に再現する目的で開発されました。
100mLあたりのタンパク質量は5gで、一般的な牛乳(全乳)の3gを上回る水準。また、少量の食物繊維(100gあたり1.25g)を含むほか、鉄、カリウム、マグネシウム、ビタミンB2・B12・Dといった微量栄養素も強化されています。
MALK Organicsの社長を務めるRyan Rouseは、「長年にわたり、当社は『何かを使わない』点で評価されてきたが、今回は製品に『何を含めるべきか』を慎重に検討する機会となった」と述べ、その成果を「現代の日常に欠かせないミルクのあり方を体現した極地のような製品」と評しました。
異なる原材料を組み合わせるアプローチについては、「それぞれの素材には独自の役割があり、無数の組み合わせを検討した結果、エンドウ豆タンパク質は大豆を補完する理想的な素材であると分かった。これらを組み合わせることで、完全なアミノ酸組成を実現しつつ、クリーミーな食感と癖のない味わいを維持することが可能になった」と話しています。
同社と同じく複数の原材料を併用するほかの植物性ミルクメーカーを挙げると、米国ではCalifia Farmsがエンドウ豆、ヒヨコ豆、ソラマメを原料とする「Complete Kids」を発売し、Eclipse Foodsはエンドウ豆とヒヨコ豆のタンパク質分離物を用いて全乳を模した製品を市場に投入しています。
ラテンアメリカではNotCoが、ココナッツ、エンドウ豆タンパク質、パイナップル、キャベツなどの原材料をブレンドした主力製品「NotMilk」を以前から販売。欧州ではAlproが、オーツ麦とエンドウ豆タンパク質を組み合わせ乳製品の風味と口当たりを再現した「This Is Not M*lk」シリーズを、複数国の市場で展開しています。
タンパク質を強化したブランドが増加
MALK Organicsの革新的な新製品は、2つの潮流が交差する中で生まれました。1つはタンパク質需要の高まり、もう1つはクリーンラベルかつオーガニックな製法でありながら十分な量のタンパク質を摂取できる製品が、冷蔵タイプの植物性ミルク市場に欠けていたという点です。
調査によると、米国人の57%がタンパク質の摂取を重視しており、Z世代とミレニアル世代の65%が摂取量を増やそうと考えているとのこと。特にダイエット目的で広まっているGLP-1受容体作動薬の利用者の間では、副作用として筋肉量が著しく減少するために、その割合が73%に達しています。
こうした背景から、タンパク質を強化した製品を投入する植物性ミルクブランドが増加中。ダノンが「Silk」ブランドから発売した高タンパク豆乳は、米国では1杯あたり13g、カナダでは同18gの含有量を売りにしています。Strive Nutritionは、精密発酵ホエイと植物由来原料を組み合わせて、1杯あたり10g以上のタンパク質を実現しました。
MALK Organicsもタンパク質摂取の面での強みを武器に、昨年は好調な業績を記録。米国における植物性ミルクの小売売上高が2%減少する中で、同社の2025年の売上高は9,400万ドル(約150億円)を超えました。前年比で46%も急増しており、販売数では140万本を突破しています。
参考記事:
Whole MALK Enters US Retail With 12g of Protein and No Added Gums or Oils
Malk Debuts High-Protein Plant-Based Whole Milk After Sales Surged by 46% in 2025


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