培養シーフード(cultivated seafood)
培養シーフード(cultivated seafood)とは:
魚類の細胞を人工的に培養して作られたシーフード。代表的なメーカーに、米Finless Foods、BlueNalu、イスラエルのWanda Fish(いずれもクロマグロ)、シンガポールのUmami Bioworks(マダイ、ハタ、ウナギ)、Shiok Meats(甲殻類)、独BLUU Seafood(サーモン、ニジマス)など。
食肉業界と同様に工業化が進む水産業界でも、持続可能性に関する問題が山積しており、漁船の燃料使用や、有毒化学物質の流出による海洋汚染が懸念事項となっている。
中でも主要な問題の一つが、水産物への需要増に伴う乱獲。特定の種の個体数が減ると、ほかの種が増えすぎることで生態系を変化させてしまい、生物多様性にとっての大きな脅威となる。
The Good Food Instituteでは、2022年時点で90%以上の水産品が「乱獲または最大漁獲能力で得られたもの」と推定。「全水産資源の3分の1が枯渇に向かっている」と警鐘を鳴らしている。