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iPS細胞 / 人工多能性幹細胞(iPS cell / induced pluripotent stem cell)

iPS細胞 / 人工多能性幹細胞(iPS cell / induced pluripotent stem cell)とは:

通常の体細胞に、ES細胞で働いている因子を導入することで多能性を持たせた幹細胞。

ES細胞と同じく基本的にはどんな細胞にも分化できる上、24時間という短サイクルで分裂し、際限なく増殖を続ける能力を自然に持っていることが特徴。

京都大学の山中伸弥教授のチームが、2006年にマウス、翌年にヒトでiPS細胞を樹立したが、がん化のリスクや作成にかかる日数・コストの問題もあり、普及には至っていない。

培養肉生産においても、成熟した幹細胞へと成長させるのに時間がかかり過ぎること、幹細胞の状態から筋細胞や脂肪細胞へと分化させるのが難しいことが難点となっており、活用する企業はごく少数。

培養肉生産のベースにiPS細胞を用いる企業としては、英Uncommon、豪Magic Valley、独MyriaMeatなどが確認されている。

また、培養ポークを開発するオランダのMeatableは、特許技術「OPTi-OX」により分化を劇的に早め、4日間でiPS細胞から望みの筋細胞や脂肪細胞を作り出す手法を開発している。

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