Revo Foodsがマイコプロテインを3Dプリントしたホールカットの鶏肉フィレを発売

オーストリアのRevo Foodsが、3Dプリンティング技術を用いて製造した菌糸体チキンフィレを欧州の3カ国で発売しました。

食物繊維の豊富なマイコプロテイン製品


2020年に設立されたRevo Foodsは、バイオマス発酵と3Dプリンティング技術を活用して、未来志向のタンパク質を生産しています。

これまでサーモンタコタラと代替シーフード製品を中心に展開してきましたが、新たに鶏肉のホールカットフィレをラインアップに加えました。

El POLLO」と名付けられた新製品は、3種類のフレーバーがあり、来月オーストリア、ドイツ、イタリアで販売が始まります。

原材料はシンプルで、マイコプロテインにソラマメタンパク質、菜種油、竹繊維、メチルセルロース、天然香料、食塩を組み合わせて作られています。

タンパク質含有量は100gあたり13gと、従来の鶏肉の半分強ですが、食物繊維を8g含有。欧州で一般的な栄養表示「Nutri-Score(ニュートリスコア)」では最高ランクの「A」評価を獲得し、健康志向の消費者に向けた、栄養価が高く加工を最小限に抑えたタンパク質食品として位置付けられています。

これは、欧州における潜在的な食生活ニーズにも沿ったもの。先進国の多くの人々と同様に、欧州人はタンパク質を過剰摂取している一方、食物繊維の摂取量は専門家が推奨する1日25~35gを大きく下回っています。

小売り展開を進め、2027年の黒字化を目指す


Revo Foodsのコンピュータ制御モデルは、脂肪をタンパク質マトリックスに組み込むことで、マイコプロテインのような構造を持たないタンパク質を、整列した繊維を持つ製品へと変換。

「鶏肉は世界で最も消費されている肉だが、植物由来の代替品はやや魅力に欠ける場合がある。当社は食感調整のプロセスについて多くの実験を重ね、これまで以上にジューシーで食物繊維が豊富な製品を作る新たな方法を見出した」と同社は述べています。

同社は2024年、ウィーンに「Taste Factory」と名付けられた大規模な3Dプリンティング施設を開設し、昨年は新しい押出成形システムを導入することで、生産量を50%増加させるとともに、廃棄物を大幅に削減しました。

その後さらに規模を拡大するため、市内のより大規模な生産拠点に移転。現在、この工場は月間20トンのマイコプロテインを生み出す能力を有しており、これは2025年初頭の生産能力の10倍に相当する量です。

昨年4月には、動物性タンパク質の模倣を意図しておらず、マイコプロテインならではの魅力を打ち出すことに焦点を当てた製品「THE PRIME CUT」を発表。その数カ月後にはミンチ状の製品も発売しました。

また、スロベニアの代替肉メーカーJuicy Marblesと共同開発を進め、サーモンとタラの代替品「Kinda」シリーズを米国市場に投入しています。

こうした取り組みによって、財務状況は改善しました。昨年、クラウドファンディングで160万ユーロ(約2億9,600万円)の資金調達に成功し、現在もFunderNationで新たな調達を進めている最中です。

2025年の売上高は100万ユーロ(約1億8,500万円)を突破。今や1,000以上の小売店に製品を卸しており、来年にも黒字化を目指しています。

参考記事:
Revo Foods | LinkedIn
Robin Simsa | LinkedIn
Revo Foods Leverages 3D-Printed Mycoprotein Tech to Launch Whole-Cut Chicken Fillet

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